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新大統領演説でいつも思う古き良きアメリカと私の米国人原体験

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幼き日に味わったアメリカとアメリカ人の原体験

生まれてはじめてアメリカとアメリカ人を体感したのは5才か6才の時だった。
父親がダム技術者で、長野県の木曽川上流の小さな寒村のダム工事現場にいた1950年代後半、ダムの技術指導にアメリカ人技師2人も赴任していた。

この2つのご家族の家によく私たちの家族も呼んでいただいたのを記憶している。アメリカ人と接した私の原体験だ。夫妻には私と同じくらいの息子もいた。

父親のアルバムを引っ張り出し探したところ、その時の写真があったのには、感動した。

米人技師家族の洒落た家はアメリカ合衆国だった

この米国人は恐らく建設省が破格の待遇で日本に招いていたのだろう。かすかに記憶に残るのは、私が住んでいたような木造の社宅ではなく、米国人家族はレンガの煙突のある白亜の瀟洒な家だった。

私たちが招かれた米人家族の家

家の中の記憶は曖昧だが台所が広く、清潔だったような気がする。
いつも子どもたちにはオレンジジュースを出してくれたが、恐らくアメリカのものだったと思う。

日本のジュースといえばまだ武田のプラッシーが出る前で、粉ジュースを水に溶かして飲む時代だったから、子どもなりに感動した。
確か姉は当時、その米人家庭では水道からジュースが出ていたと言っていたが、いくらなんでも愛媛県でもあるまいし…

手作りのパイとクッキーはアメリカの味がした

あと、奥さんが焼いてくれたパイとクッキーも感動的な美味さだった。日本のビスケットとは違う美味しさで、こんな美味しいおやつを食べることができるのは絶対、自分だけだと思ったものだ。

まだ5〜6才だったが、日本には東京だって外国人がそんなに滞在していない時代だった。この村はもちろんこのふた家族だけだった。

洒落たの家の中はまさにアメリカ合衆国で、子どもなりに古き良き時代のアメリカ体験だったのだ。
アメリカの西部劇や冒険ドラマとともに、アメリカのごく普通の家庭を描いたファミリードラマが、白黒テレビに溢れるのはもうすぐそこだった。

大統領当選演説でいつも思う古き良きアメリカへの憧憬

われわれ日本人だって好き嫌いは別に、古き良き時代のアメリカやアメリカンドリームにはノスタルジックなものを感じる。

そして私はそれはいつも新大統領が決まった時の演説、あるいは就任演説で感じることが多かった。

恐らくいつの時代も新大統領は古き良きアメリカを愛し、フロンティア精神に溢れているのだろう。JF・ケネディのように。

77才のバイデンの演説を聴き、私のアメリカの原体験を思い起こした(ハリス演説はもっと感動したが)

もりもとなおき

  • この記事を書いた人

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森本 尚樹 早稲田大学卒。元新聞記者。約20年間、県議会議員を務めました。現在は福祉関連の会社の参与と在京シンクタンクの研究顧問

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