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新年。政治は『緊急事態宣言』を決断するしかない

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東京都の新型コロナウイルス感染者が1337人となった大晦日。今、政治が決断すべきは緊急事態宣言しかないが、なぜか菅首相が踏み切れない。どこまで感染爆発させるつもりなのか。後手後手のコロナ対策はことしも続くのかー。

東京アラート時の40倍、新規感染者1337人という衝撃

恐るべき1337人という数字を見て、誰もが政治の不思議というか行政の不思議を感じたのではないだろうか。

なぜなら東京の小池知事はさる昨年6月2日、新型コロナウイルスの新規感染者が34人出たことで"東京アラート"を発動、都庁舎やレインボウブリッジが真っ赤に染まったのは記憶に新しい。

そしてその7ヵ月後の昨日の大晦日、東京都の新規感染者は1337人に達したが、小池知事は会見で注意を呼びかけるだけで終わった。全国も4520人と過去最多を更新した。

都知事も大臣も直ぐに"緊急事態宣言"を口にはするが

なんと7ヵ月で40倍。危機感は6月の40倍持つべきだが、知事はむろん都の職員、都民、国民に危機感はどれだけ高まっただろうか。

小池知事はこうした状況が続けば国に対し緊急事態宣言を要請せざるを得ないと繰り返すが、いったいそれはいつなのか。

また、コロナ対策担当、西村経済再生大臣も緊急事態宣言をほのめかしてきたが、お2人ともこの凄まじい数字の前にどう思うのだろう。

彼らがこの状態が続けば…と言ってから500人も感染者は増えたのだ。

そして欧米と比べれば検査数は桁違いに少なく、欧米並みの検査なら感染者は恐らく全国はもちろん、東京だけでも万単位だろう。

東京はすでに実質は医療崩壊していると専門家ら

菅首相、いまだ決断はできず

東京などは実質的に医療崩壊したとする専門家も多く、検査もできない、陽性であっても無症状はもちろん軽症者も入院できない状態だ。

医療ジャーナリストの伊藤隼人さんは新たな感染者1300人を超えたことに

もはや緊急事態です。正月支度どころではない。現在コロナに罹患しても入院する病院は殆どない。自宅待機で重症化しても搬送先を何十箇所も探すしかないが現況です。基礎疾患ある人や高齢者などは正月準備より在宅療養の準備してください。

とツイートした。

まだ緊急事態宣言の決断はできない菅首相

東京の感染爆発を受け菅総理は大晦日の夕方、大変厳しいとの認識を示した上で、年末年始の医療体制の確保を図るよう閣僚らに指示したことを明らかに。

しかし緊急事態宣言については、“医療体制を確保し、感染拡大回避に全力を挙げることが大事”と答えるにとどめ、触れなかった。

もう政治家が熟慮する時間はとっくに過ぎた。

もりもとなおき

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森本 尚樹 早稲田大学卒。元新聞記者。約20年間、県議会議員を務めました。現在は福祉関連の会社の参与と在京シンクタンクの研究顧問

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