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日大アメフトじゃないが、力で押さえつける指導は限界ある

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子どもが怖がる指導は指導じゃないと考える


以前、ソフトボール県協会の会長をしている時、毎日曜日、大小大会があるためグラウンドに足を運んだ。

たまたま隣で少年野球の試合が行われていたことがあり見ていたが、腹が立って全身が震える思いをしたことがある。

片方のチームだが監督とコーチとおぼしきご仁だっただろうか。まさに子どもたちの一挙手一投足に対し口汚く怒鳴る、けなす、罵倒する…

とても指導とは思えず、手は出ないだけで完全に言葉の暴力と、私には映った。

凡退して戻ったりエラーして引き上げる選手たちは本当にかわいそうで、これでは野球が嫌いになるんじゃと、心配したものだ。

強豪チームらしく親たちもたくさん見ていたが、もちろん誰も抗議もしない。自分の子どもがこれだけ酷い扱いをされているのに何故?と、信じられない思いだった。


素晴らしかった大塚製薬サッカースクールのコーチ。『まずサッカーを好きにすること』


うちの息子は小学生時代、大塚製薬サッカー部のジュニアチームに席を置いたことがある。今でも思い出すが川村コーチ、本当に素晴らしい指導者だった。

練習はいつも見学したが、良いシュートをしたらナイスシュート!タイミングの良いヘディングにはナイスヘディング!と大声で。

ドリブルやディフェンスにもしょっちゅう、褒めことばを投げかける。

ある小学校と試合をした時。相手チームは見事なフォーメーション。それに対して息子たちはキーパーを除く全員が常にボールに殺到する。

もちろん大敗。後でコーチに尋ねたら『今はみんなボールに触りたくて、シュートしたくてウズウズしてます。それをフォーメーション重視にしたらサッカーへの興味が薄れます。サッカーが大好きになることが、うちの今の目標なんです』と。

褒め伸ばすのが、川村コーチの指導方法だったようです。

うちの息子は6年生で退部したが、1年後は見違えるような強豪チームになっていました。

時には厳しさも必要ですが、やはりそのスポーツを好きにするのがアマチュア指導者の王道だと実感しています。

もりもと なおき

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森本 尚樹 早稲田大学卒。元新聞記者。約20年間、県議会議員を務めました。現在は福祉関連の会社の参与と在京シンクタンクの研究顧問

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