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日本人・大坂は米国の人種差別に抗議するため全米オープンを制した

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一流のアスリートが優勝の晴れ舞台で、全世界に向けて人権問題のプロパガンダをすることは、頂点に立つ者に与えられる輝かしい権利なのかもしれない。そして社会の矛盾を正すための示威行為は、一流アスリートがするから意味があるのだ。大坂なおみを見てこの思いを強くした。

黒人選手の示威行為は米国ナショナルチームを追放されたことも

かつてメキシコオリンピックの男子200mの表彰式で、米国の人種差別に抗議し、黒手袋のこぶしを高く突き上げた黒人メダリスト2人は、ナショナルチームを追放されるという悲しい歴史もあった。

この行動で米国ナショナルチームを追放された黒人2選手

『スポーツに政治を持ち込むな』など、未だにズレた意見もあるが、彼らや彼女らが訴えてきたのは政治じゃなく、多くの差別されてきた人種や民族が人間として生きることを訴える人権問題だったのだ。

大坂は決勝までの7枚の黒マスクを用意した

大坂なおみが全米オープンテニス女子シングルス決勝の7試合目につけていたマスクには、おもちゃのピストルで遊んでいて白人警察官に射殺された12才の黒人少年の名前が記されていた。

大坂は今大会、人種差別反対の意思を示す黒いマスクを着けて、連日、試合が行われるコートに向かった。

用意したマスクは決勝までの7枚。全て警察官の暴力や拳銃で殺害された黒人の名前が記されたマスクだ。
途中で負ければ、7人の名前を世界に向けて発信はできない。

用意したマスクは全て使うという、大坂の並々ならぬ決意を最初のゲームから強く感じた。

大坂が用意し全て着用したマスク=時事通信ニュースより

忘れてならないのは、大坂は私たちと同じ日本人なのだ

今、黒人選手によるこうしたアピールは、批判より称賛、連帯する声が圧倒的に多い。ここまでくるだけで、長い年月を要した。

しかし考えてもみたい。ブラックパンサーが選手生命をかけて五輪の晴れ舞台でアピールしてからすでに半世紀も経った。

こうした抗議行動については完全に世界の目は変わってきたが、例えばアメリカの人種差別はほとんど良い方向に改善していないことに愕然とする。

大坂なおみは皮膚の色は違うが、私たちと同じ日本人だ。彼女の勇気が少しでも人種差別解消に繋がることを、願わずにいられない。

もりもと  なおき

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森本 尚樹 早稲田大学卒。元新聞記者。約20年間、県議会議員を務めました。現在は福祉関連の会社の参与と在京シンクタンクの研究顧問

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