日米貿易協定、トランプの再選戦略に大量の塩送る結果に
情け無い。またトランプの言いなりとなった。
日本が強く求めていた懸案の自動車と自動車部品についての関税撤廃は"更なる交渉による関税撤廃"と明記したものの、撤廃の時期さえ盛り込まれず、完全に先送りとされてしまった。
こんな協定を結びながらわが日本の総理は
「この協定は両国の消費者、生産者、そして勤労者、全ての国民に利益をもたらす。両国にとって、ウィンウィンの合意となりました」と。
要するに五分五分なんだと。
これに対しトランプは
「この協定は、アメリカの農家や牧場主にとって大きな勝利だ。そして、私にとってとても重要なことだ」
と、勝ち誇っているのが見て取れる。

農産物はなんとTPPの水準にまで引き下げられ、自動車は先送り
日米の新たな貿易協定は安倍総理とトランプ大統領が25日、ニューヨークで共同声明に署名し最終合意した。
農産品の関税はなんとTPPの水準まで引き下げられ、肝心の自動車の関税撤廃は完全に先送りされるなど日本が大幅に譲歩させられた。
協定はアメリカが求めていた農産品の関税について、牛肉はいまの38.5%から段階的に9%まで引き下げる。豚肉も価格の安い肉にかけている1キロあたり最大482円の関税を最終的に50円!まで引き下げると。
コメについてはいまの関税は維持。 ワインについては最終的に関税をゼロにする。
日本が求めていた自動車と自動車部品の関税撤廃については、「更なる交渉による関税撤廃」と明記はしたものの、撤廃の時期さえ盛り込まれず。完全に先送りとされた。
竹下、橋本時代など日米、激しくやり合った時代もあったのに
またアメリカが検討している日本車への追加関税は「協定が誠実に履行されている間、協定および共同声明の精神に反する行動は取らない」と明記された。
こんなことは当たり前だろう。
日本車への追加関税は回避したが、全体はトランプに押し込まれた形。とてもじゃないが、「ウィンウィン」では無いだろう。
60年代は繊維、70年代は鉄鋼、80年代は家電…日米貿易摩擦と言われ、日米首脳が激しくやり合った竹下さんや橋本さんの時代が懐かしい。
もりもと なおき