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早く手を差し伸べるべきだった、就職氷河期世代。非正規100万人!

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すでにみんな30代半ば〜40代半ばだ

なぜもっと早く手を差し伸べることができなかったのかと思う。
世の景気不景気に翻弄され、就活が上手くいかないのは新卒者にとって本当に悲惨だ。

われわれの世代も第2次オイルショックに重なり、上場企業の90%が採用中止だった。さらに採用した企業も例年の僅か20%だっただから、上場企業へ入った同窓生は極端に少なかった。

その年の同窓生は『早稲田大学卒業見込み』の経歴など、企業の採用中止の前に全く無力だった。
『うちは社員に早稲田はいないから採れない』と、変な理由で中小に断られた友人たちも大勢いた。

たまたまこんな時代と重なった悲運を嘆いたが、みんなたくましくも中小へ潜り込みその後、大きく成長した企業もあるから人生は分からない。

しかしちょっとの間、アルバイト人生のつもりが、ズルズルと取り返しがつかなくなった友人もいた。
就職はやはり卒業時、スタートが大切なんだろう。

氷河期の非正規の30万人を正規採用に

政府の経済財政諮問会議は、経済財政運営の指針"骨太方針"で、30代半ばから40代半ばの就職氷河期世代を集中的に支援することを決めた。
具体的に今後3年間に正規雇用者を30万人増やす数値目標を掲げた。

この世代はバブル崩壊後の就職難だった1993~2004年ごろに高校、大学を卒業した世代。
山一證券や北海道拓殖銀行が破綻するという、凄まじい経済不況の風が吹き荒れた時代だ。

企業の採用中止や大幅な採用抑制で就活が上手くいかず、不本意に非正規雇用で働く人も続出した。
こんな100万人程度を支援対象とする。

具体的にはハローワークに専門窓口を設けるほか、ノウハウを持つ民間企業に成果連動型で業務委託するーなどで、今後3年間で正規雇用者を30万人増やすことが目標。

当然、大混乱も予想されるが、経済界などには思いやりを持った対応を望みたい。人材不足の中、100万人の中には間違いなく有為な人材もいる。

就職氷河期世代の活躍を心から願わずにいられない。

もりもと  なおき

  • この記事を書いた人

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森本 尚樹 早稲田大学卒。元新聞記者。約20年間、県議会議員を務めました。現在は福祉関連の会社の参与と在京シンクタンクの研究顧問

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