日本の私立大学、特に早慶の就職力は、世界の中では大学の学問的な実力より遥かに高く評価されていることが、イギリスの民間大学評価機関の分析で分かった。
世界大学評価機関の英クアクアレリ・シモンズ社が就職に強い大学の世界ランキングをまとめた。
それによると1位にマサチューセッツ工科大学、2位にスタンフォード大学、3位にカリフォルニア大学と、トップ3校はアメリカの大学だったが、日本からは東大が23位に食い込んだ。

同社の大学ランキングも東大は22位だからそ就職力もほぼ同じだった。
早慶は学術的な評価より、就職力が遥かに高かった
また早稲田、慶応などは大学ランキングは200位前後だが、就職力はなんと早稲田が34位、慶応が50位と、世界の中でもトップクラスに位置づけられた。
あと日本では京都大学が53位(大学ランキング33位)東京工業大学65位(同58位)大阪大学73位(同71位)名古屋大学98位(同115位)など。
国立大学はいずれも就職力と大学ランキングのバランスがとれていた。東大はランキングでの学術的な評価は世界7位、国内外の雇用者からの評価が高かったという。
評価基準は雇用者の評価、企業との研究実績、就職率など
これらの調査は、評価は世界4万4,000社に及ぶ雇用者の評価、2万9,000人の卒業生の活躍、主要企業との共同研究実績、企業などの学内採用活動、卒業生の就職率をデータとして使っている。
このほか4位以降のトップ10は▼4位 豪州シドニー大学▼5位 米国ハーバード大学▼6位 中国精華大学▼7位 豪州メルボルン大学▼8位 英国ケンブリッジ大学、9位香港の香港大学▼10位 英国のオックスフォード大学。
大学のアカデミズムと就職力は、別物を裏付けた
世界的にみると、アカデミックな大学が即就職力が高いとは言えない。
トップ10のうち5大学が研究実績ではベスト10も入っていなかった。
日本の私立大学、特に早慶は企業で働きやすい人材を育成していると、言えるのかもしれない。
もりもと なおき