動き出したのか⁈早大医学部構想
早稲田大学の悲願である医学部設置構想が、いよいよ本格的に動き出したような気がする。
昨年秋の総長選挙で、派閥に押されていない政経学部田中愛治教授が、まさかの当選。新総長として早くも医学部設置構想を前面に打ち出している。
田中総長に教えてもらった若い後輩もいるが、みんな一様に『素晴らしい先生だった』とベタ誉めだ。
多くの学生たちに名前の愛治から"ラブ治"と呼ばれ、慕われていたとか。
私たちはラブ治さんとは同年代なので、大学で重なっていたんだろうが、もちろん学者としての彼は知らない。
しかし父親が '60年安保時代、右翼の大物で政界フィクサーとして有名だった田中清玄氏と聞き、驚いた。
父親は自身の反面教師というが、やはりパワー、行動力、迫力は父親譲りと期待したい。
医学部で大学経営の安定図る?
昔から早稲田に医学部をの声はあった。われわれがいた '70年代もあり、その後は東京女子医科大学にはフラれたと言われた。
また、今話題になっている東京医科大学では同じ頃、大学内で『早稲田と合併するらしい』との噂が実しやかに流れていると、在学している友人から聞いたこともあった。
われわれはまだ若く思慮が浅いので、『医学部なんか持ったらカネばかりかかり、また授業料が上がるゾ』と、反対の声が多かったような気がする。
しかしどうも全くその逆のようだ。歴代総長はむろん、田中総長も大学経営の安定を目指し医学部設置を考えているようだ。
寄付金だけみても早稲田は昔より増えたとはいえ、年間20〜30億円。これに対し、早稲田より大学規模の小さな慶応はなんと80億円とか。
これは医学部があるからで、医学部はOBも在学生の保護者も富裕層が多く、寄付金額はケタ違いだという。
ちなみに寄付金額の多い大学20傑では、13校が医学部のある大学、もしくは医科大学だから、それを証明している。
新設は不可能、医科大学と合併を
もちろん国の認可制度上も、早稲田の財政状況からも、今から大学内に新設の医学部を設置するのは不可能に近い。
ということは既存の医科大学を吸収合併するしかないだろう。
また、田中総長は地域や偏差値にはこだわらないとしており、対象は全国に広げるようだ。
中央大学や同志社大学も医学部構想があると言われ、合併話のライバルになるとの話もある。
いっそ慶応の医学部でももらったらどうだろう(爆)
もりもと なおき