有名人に超人気、早稲田大eスクール
大学進学率の高まりとともに、大学の夜間部や通信教育課程が次々に廃止されてきたのは残念だ。働きながら、あるいは子育てをしながら本当に学びたい人には、選択肢が極めて少なくなっている。
そんな中、大学へ通学しなくても、自宅でもどこでもすべてパソコンで授業を受け、通学生と全く変わらないレベルの教育を提供する早稲田大学人間科学部eスクールが脚光を浴びている。今は通信教育はパソコン授業は当たり前だが、早稲田大eスクールはまさにその先駆けだった。
◆羽生結弦さんも在学中
仕事で大学に進学できなかったジャニーズ系の有名タレントや、一流のプロ、アマスポーツ選手も多く在籍。ケガを乗り越え、冬季オリンピックのフィギュアスケートで2大会連続金メダルを取った羽生結弦選手が在学していることでも話題になった。
将来の指導者を目指し、現役Jリーガーの選手は多数、在学しているのでも有名だ。
金メダルの報告に早稲田を訪れた羽生結弦選手
頑張って卒業したカツーン中丸さん
もちろん、普通に働いている人が専門性をつけるため、大学は卒業しているものの、人間科学部の専門分野に興味を持ち、さらにキャリアアップするため入学した人も多い。
◆妻も学びました
実は私の妻も高校卒業後、すぐに航空会社でCAとして働いたため、大学は行かなかった。しかしずっといつかは大学で学ぶと決めていたらしく、子育てが終わってからeスクールに入学した。
側で見ていてもかなり真剣に取り組んだおかげで、学んだことは今の仕事にも大いに役立っているという。
担当教授とも濃い人間関係構築
早稲田大学人間科学部eスクールは、今では他大学でもやりだしたが、スクーリングを除く大半の課程をeラーニングで行う日本初の通信教育課程。2003年に始まり、これまでに1,300名以上の卒業生を送り出しているという。
講義の受講をはじめ、BBSでの質問、議論、レポート提出や小テストまで、すべてインターネットで。大学への通学はなくても、自分のペースで卒業を目指すことができる。
あと妻が学んでいた時に驚いたのはクラス制度があり、担当の先生が小まめに指導してくれる。研究課題を指導する担当教授も決まっており、日々のBBSでの指導、議論があるためか、通学生より濃い人間関係が構築されるような気がした。
◆伊藤麻衣子さんは福祉ロボット研究者に
最近では初代ミスマガジンの元アイドル、伊藤麻衣子さんがeスクールから修士課程、博士課程へと進み、福祉ロボットの研究者として注目されている。
私もあれだけバイトが忙しく大学へ通わなかったんだから、当時からeスクールがあれば絶対、こちらに入学したかも。
ちなみに入試は論文審査と面接で、それでも競争率は1.5倍ほど。かなり落とされる。授業料は年間100万円近くかかり、高いが、それもきちんとした授業を提供する早稲田の自信かも。
もりもと なおき