接待なくとも総務省とNTT、両者は一体だろう
総務省とNTTの接待問題を見て思うのは、高額であっても5万円や10万円のメシを奢ったり奢られたくらいで、個別案件について便宜をはかる約束などはしていないと思う。
それよりも両者はまさに一体で、国民生活に関わるケータイ電話の問題もあうんの呼吸で決めていたことは容易に想像がつく。
彼らにしたら会食接待など当たり前のことで、決して心の緩みなどではないのだ。
なぜなら旧郵政省時代から旧電電公社へはいくらでも天下りしていたし、今現在、総務省の旧郵政グループからNTTにいくらでも天下りしているではないか。

接待されても罪の意識などあるはずがない
彼らにとったらズブズブの関係など改めて言われるまでもなく、両者は一緒に仕事をしているくらいの感覚なのかもしれない。
そしてメシを食えば当然、カネのある民間が払うのだ。ゴチになっている総務省の役人やもちろん大臣もカケラも罪の意識はないはずだ。

5000円とか1万円を会費として支払っているのは『最近は世間がうるせーからな』くらいの感覚かもしれない。
会食ではたわいもない話しなどととぼけているが、当然、その日の大きなテーマはある。
あくまでテレビニュースの受け売りだが、会食の前後、NTTやドコモに大きな動きが出ているのは、本当だろう。
天下り〜既得権益者が支配する日本の構造的問題
省庁の影響力が及ぶ団体、民間企業には国も地方も天下りは常態化している。そして政治や行政は既得権益者のいいようにされる。
国も地方のこうした構造的な部分を解体しなければダメだ。接待、会食など枝葉末節な話しで、彼らにとったら痛くも痒くもない。
メシを奢った奢られたが収まっても、日本の社会は何も変わらないのだ。
もりもとなおき