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昔の朝日はこんな記者は社の財産だったのに…青木記者配転の不思議

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新聞協会賞3度の原発記者が、書けない部署に異動の不思議

朝日新聞はよほど人材が有り余っているのか。なんと新聞協会賞に3度も輝き、今現在も社会部のエース格の女性記者を、定年前、いわば記者を卒業し上がりのおじさんたちが集う、記事審査室に配置替えするという。

この記者は青木美希さんで、朝日新聞東京社会部所属。元々、北海道新聞の記者だったが、北海道警の大スキャンダルとなった裏金問題を徹底的に追求した。
その取材活動、キャンペーン記事が極めて優秀な調査報道として取材班の仲間たちとともに新聞協会賞をとっている。

青木美希記者(青木さんのフェイスブックより)

北海道新聞での敏腕見込まれ、朝日にきたのに…

当然、そこを見込まれたんだろう。朝日新聞に移籍した。
朝日では社会部で東日本大震災で未曾有の事故を起こした東京電力福島第一原発にかかる様々な問題を中心に取材し続けてきた。

そして彼女はここでも2度に渡り新聞協会賞を受賞している。新聞協会賞3度なんてあり得ないことだと思う。

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朝日新聞の財産、宝だと誰でも思うが

この経歴を拝見しただけでも、朝日新聞の中でもすでに大きな立ち位置を占めているのは間違いない。

ところがだ。この春の人事異動で突然、記事審査室への異動内示を受けたようだ。この部署にいる限り、彼女の記事は朝日新聞に載ることはない。

言い換えれば私たちが知る権利のある、社会の闇の部分の扉が、彼女が一線から退けばまたひとつ開かなくなるのだ。
彼女の存在はすでに社を離れても公器だ。朝日は勝手にそんなことしていいのかとさえ思う。

昔の朝日は、青木さんみたいな記者は社の財産だった

朝日といえば自由な雰囲気、何でもやれる雰囲気が全ての新聞人の憧れでもあった。
かつては新聞記者のレジェンドだった本多勝一さんなど、滅多に会社にも来なかった。それでも自由に取材活動を続け、上層部から文句など言われた話しは聞かない。天声人語の深代惇郎さん、筑紫哲也さんしかりだった。

こうした記者を抱えているのが朝日の余裕であり、こうした記者を社の財産として大切にしていたのが、朝日の伝統であったはずだ。

この異動は朝日上層部の原子力ムラへの忖度だろうか?

青木さんの不自然な異動は皆さんが考えるのと同じく、恐らく青木さんの真摯な原発報道への関わりだろうと思っている。

電力会社並びに大手電力10社でつくる電気事業連合会(電事連)は新聞社の大スポンサーだ。
さらに電事連につらなる経団連を構成する大企業も大スポンサーしかり。

青木記者を中心に原発の闇を暴く新聞はこうしたいわゆる原子力ムラにはひじょに邪魔な存在。直接の圧力はなくとも、朝日上層部が忖度したのかもしれない。

商業新聞である以上、スポンサーを大切にするのは理解もできる。しかしこうした人事で新聞の1番大切な部分を放棄すれば、スポンサーより遥かに強い購読者を失うことを、朝日には伝えたい。青木さんの異動の撤回を!

もりもと  なおき

  • この記事を書いた人

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森本 尚樹 早稲田大学卒。元新聞記者。約20年間、県議会議員を務めました。現在は福祉関連の会社の参与と在京シンクタンクの研究顧問

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