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暴力で生徒を屈服させてきた市尼崎高の無能力指導者。改革は簡単だ

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兵庫県市立尼崎高、部活での体罰の被害者は34人にも

強いチームをつくってくれるなら、子どもを良い選手に鍛えレギュラーにしてくれるなら。少々の体罰は目をつぶるー。
こうした保護者の考えや学校の勝利至上主義が、体罰を容認してきたのかもしれない。

長い間のこうした歴史の前に、未だに運動部での監督やコーチ、上級生による暴力が絶えない。

バレー部をめぐる異常な暴力事件が明らかになった兵庫県市立尼崎高校で、次々と明るみに出ている部活での暴力の実態。

同校が生徒955人とその保護者、教員70人を対象にアンケート調査をした結果、なんと250人もが同校内での体罰を認識していた。実際に体罰を受けている生徒は34人もいた。

殴って意識失った生徒を半時間も放置する異常さ

ことの発端となった事件は凄まじい。
強豪男子バレーボール部で、臨時講師のコーチ(28)が3年生の部員を10回以上平手打ち。部員は20分から30分ほど意識を失い、左耳の鼓膜が破れるけがをした。

そして驚いたのは意識を失ったこの生徒を、救急車を呼ぶのでもなく、コーチが30分、放置したことだ。

監督、学校は隠蔽

さらに監督は学校側にすぐに体罰を伝えず、その後、把握した学校側も部員のけがの事実を教育委員会に報告しなかった。

また今年4月、同校の1年生全員参加の校外合宿で、野球部の男子部員にコーチの20代の男性教員が体罰を行った。入学していきなりだ。

今回のアンケート結果でも野球部では、コーチだけでなく部長による体罰も部員77人のうちの65人が見聞きしていた。
まさに暴力が常態化していたんだろう。

暴力体質の払拭は、なんら難しいことではない

尼崎市の稲村和美市長は「体罰を容認する空気、勝利至上主義の風土があった可能性もある。部活動の在り方、進路指導の在り方に踏み込んだ分析がないと根本的な解決は難しい」と語ったらしいが、ずいぶんと人ごとだ。

解決は難しくない。まともな学校の方が遥かに多いんだ。根本的な解決が難しいでは済まないだろう。

それと暴力教師への対応を、市教委だけで対応してはならない。バレー部の暴行事件は完全な傷害事件だ。きちんと警察へは届けたのだろうか。

当分の間、全ての運動系部活を休止し、学校全体で部活のあり方を考える直すべきだろう。対処療法ではまた繰り返す。

もりもと  なおき

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森本 尚樹 早稲田大学卒。元新聞記者。約20年間、県議会議員を務めました。現在は福祉関連の会社の参与と在京シンクタンクの研究顧問

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