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望月伊塑子記者が官房長官会見にこだわるわけは100%理解できる

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記者会見で特ダネは書けない

私は記者時代、記者会見は好きではなかった。だから出席してもまず自分から質問はしなかった。
わざわざネタをよその記者に教える必要がないからだ。
会見でどんな良い質問をして答えを引き出しても、横並びの記事しか書けない。これは後輩にも伝えた。
疑問があれば自分で個別に質問をぶつけたらいい。記者会見では特ダネは書けない。

しかし必要な時もある。
国政の政治記者の場合、テレビで会見の模様が中継される。
だから官房長官や大臣は記者の質問にきちんと答えることが、テレビの向こうにいる国民にも答えることになる。この意味だけにおいては、記者は国民の代表で質問していると言えるかもしれない。

国民の疑問を聞く記者の使命

記者も国民が疑問に思っていることを質問しなければならないだろう。そういう意味で会見に出ている記者は国民の代表と言えるんだと考える。

内閣記者会での会見で、東京新聞社会部望月伊塑子記者と菅官房長官、上村秀紀広報担当のバトルが続いている。

望月記者に対し身内である内閣記者会のメンバーからも陰口は聞こえるらしいが、私はそれは理解できない。

中にはバカバカしい質問もあるだろうが、彼女も確信犯でやっている時もあるからだ。
なぜ彼女が大きな声で質問を続けているかについては、望月さんの著書『新聞記者』(角川新書)に書かれている。

 

やはり先に私が言ったように、質問することで政治家に国民に向かって『答弁』させる大きな意味があるからだ。

官房長官が答えなかったり、ましてや広報担当ごときが質問の邪魔をするのは、国民に対する背信だと考える。

もりもと なおき

  • この記事を書いた人

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森本 尚樹 早稲田大学卒。元新聞記者。約20年間、県議会議員を務めました。現在は福祉関連の会社の参与と在京シンクタンクの研究顧問

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