訓告で批判の黒川氏に対し、朝日は懲戒処分を
朝日新聞は緊急事態宣言が出されているさなか、黒川弘務前東京高検検事長(63)と賭け麻雀をしていた記者3人のうちの1人だった同社社員(50)を29日、停職1か月の懲戒処分とした。
この責任を取り辞職した黒川さんは、懲戒処分に当たらない『訓告』という超甘処分がいまだに国会で問題になっており、朝日はそれより重い停職とした。
一緒に麻雀をした産経2人についてはまだ、社内処分は出ていないが、朝日と同等の処分じゃないかと、思う。

黒川氏に食い込んだ努力、恐らく編集幹部は否定しない
この社員はすでに報道部門は離れていたが、元司法担当記者。朝日の内部調査に対し同じ面子で3年前から、月に2〜3回賭け麻雀をし、数千円から2万円を賭けていたと、説明していた。
司法担当だから当然、黒川さんと親しい。麻雀を通じて食い込んでいったのだろう。だから彼の記者としての努力は編集幹部は認めていたはずだ。
処分に当たって、果たして幹部はどんなことを彼に言ったのか興味のあるところだ。
とりあえずマスコミ向けには 中村史郎・執行役員兼ゼネラルマネジャーという幹部が『信頼を損ねたことを深くおわびする。報道倫理が問われる重い問題と受け止めており、取材先との距離の取り方などについて整理し、報告する』と。
まあ本音であり建前だろう。

私なら処分はスマンなと、肩を叩いたかもしれない
もし私が処分を下した担当役員なら彼には
『特捜担当で君には苦労させたのに、処分することになりスマンな。黒川が政権との関係であまりにダーティーなイメージだったから、仕方ない。まあ、1か月、ゆっくりしてくれ。また時期を見て、一杯やろうや』
と、恐らく肩をポンと叩いたと思う。
そしてマスコミ向けには朝日幹部と同じようなコメントを。
新聞社内部でも批判する人間はかなりいるだろうが、同じくらい同情するヤツもいるだろう。
しかし産経と違い朝日の企業イメージはかなり下がったのは間違いない。
自分が当事者ならこんな処分はへっちゃらだし、まあ記者時代の武勇伝か。
もりもとなおき