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朝日大学野球部員らの投石で惨殺された老人のささやかな生き方

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81才の高齢者を19才のグループが襲撃した異常さ

岐阜市内の長良川にかかる橋の下で静かに暮らしていた無職渡邊哲哉さん(81)が、朝日大学(岐阜県瑞穂市)硬式野球部員ら5人に近くの河川敷で惨殺された事件は、多くの人たちから激しい怒りの声が上がっている。

私が4月28日に投稿したブログも多くの皆さんにシェアされたほか、私にもたくさんのコメントが寄せられている。私も書いていて全く冷静にはなれなかった。

多くの人が怒りに震えている様子はコメントでも十二分に分かるし、強豪校の硬式野球部員及び元部員がなぜとの声も強い。

老人惨殺の凶器となった投石の凄まじい威力

神宮大会にも出場歴のある大学野球部だ。甲子園の常連校からも多数、進学している。
こんな強い野球部に入部するくらいだ。容疑者たちも恐らく小学校の頃から野球が上手く、人一倍ストイックに一生懸命に練習もしたんだろうと推察される。

だからこそなぜ81才の高齢者を集団で襲ったんだ。投げることに関しては常人でない威力を持つ連中が石を投げ、1キロもつきまとうように追いかけ、惨殺したのか。誰かひとりでも制止しなかったのだろうか。

渡邉さんの死因は脳挫傷で、頭蓋骨は陥没していたから、相当な力で投げた石が命中したのだろう。

ノラ猫のために缶を売り仏教の勉強もした『ホームレス』

報道では渡邉さんのことをホームレスとしていた。確かに住んでいた場所に住民票はなかったのだろう。

しかしいつも一緒にいる女性(68)もいた。その女性の話しだけでも、一般的に言うホームレスではない渡邉さんの生活ぶりが浮かぶ。

可愛がっていたノラ猫たちのために一生懸命空き缶拾いをし、換金する。そのお金は自分のためじゃなく全て猫たちのエサ代だった。
また図書館へも通い仏教の勉強をし、女性に学んだ知識を伝えていたとも。

渡邉さんが住んでいた場所。エサ代にするため空き缶を集めていた
渡邉さんが亡くなったのも知らず探しにきた猫

私のブログにこんなコメントをくれた方がいた。

『この渡邊さん、猫と暮らす為アパートに住まなかったそうです。
20年ぐらい前一緒の現場で仕事してましたが真面目で心優しいお父さんでした襲ったガキども吊し上げたいです』

と。

またこんなことを書いてる人も。

『私はいつもそこ(渡邉さんの住まい)を通るので、その都度声をかけておりました。
私、「こんにちは〜〜」
その老人「やあ、こんにちは〜」
明るく元気で力のある声でした。周りにはアルミ缶などがいっぱい溜め込んであって、おそらく生活の糧でしょう。
猫もいました。馴染みと思われるカラスもいました。
どうしてここで住むことになったんだろうかなど、その明るい声に「隠された思い」は何だろうかと想像しながらその場を通り過ぎていたのです。
周囲ともきちんとコミュニケーションをとっていたことが伺われる。

まるでおもちゃみたいに殺された

渡邉さんを殺害した学生らが、ホームレスだからと、1人の命を軽く見ていたような気がしてならない。
でないと19才の若者が集団で81才の高齢者をあんなにもて遊ぶような殺し方はしない。

1980年代、神奈川や東京、大阪で中学生を中心としたグループがホームレスを襲撃、殺害する事件が相次ぎ、社会問題となった。
逮捕された少年らは『ゴミ掃除しただけ』『喧嘩の練習』『浮浪者が逃げ惑う姿が面白かった』『退屈しのぎ』などと自供した。

全く同じような犯行だ。大学生だが精神年齢は中学生並みだったということなんだろうか。
一緒にいた女性は『まるでおもちゃみたいに殺された』と話した。

もりもとなおき

  • この記事を書いた人

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森本 尚樹 早稲田大学卒。元新聞記者。約20年間、県議会議員を務めました。現在は福祉関連の会社の参与と在京シンクタンクの研究顧問

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