他陣営からのチェックが入るくらいは選挙の常識だが…
自分も何度も選挙をしたが、知らないうちにいろんなことが起こる。選挙が近づくと選管や警察署からたまに連絡をもらったのは、『看板許可の証紙の期限切れ』『事前ポスターの剥がし忘れ』などがあった。
これは聞けば"市民"からの通報だという。もちろん一般市民じゃなく、他陣営関係者であることは間違いなかった。
当然、指摘されたことは厳密に言えば違反だから直ぐに対応したが、選挙は厳しいことを実感したものだ。数ヶ月前から終わるまで、足元をすくわれないように気をつけた。
買収選挙プラス謀略駆使する河井克行式選挙の卑劣さ
こんな自分の経験はかわいいものだが、ここまで汚い選挙をするヤツはあまり聞いたことはない。未曾有の買収選挙を指揮しただけでなく、プラス卑劣な謀略選挙。これを仕切った人物がその直後、法務大臣を務めたのだから恐れいるというものだ。
昨年7月の参院選広島選挙区を巡る買収事件で、公選法違反に問われている衆院議員河井克行と妻の参院議員河井案里夫妻の裁判では、克行被告の様々な悪行が法廷で証人によって語られている。
直近の裁判では河井克行被告が作成したとされる".現金供与先リスト"を消去したインターネット業者が、元法相から「流出したらまずいものを消したい」と依頼され、復元できないようにしたとする供述調書が朗読された。
この作業の報酬は82万円で、自民党広島県第3選挙区支部から支払われた。

SNSで案里被告の対立候補の誹謗中傷まで業者に依頼した
そして驚きはこの業者が架空の人物を装い、案里被告のライバルだった自民党現職の溝手顕正・元国家公安委員長のイメージが悪くなるようなSNS投稿をしたこともあったという。
この業者はそれまで克行被告のWEBやSNSを担当していた。
業者のやったことも完全な犯罪行為だが、妻の当選のためにここまで卑劣なことをした克行被告にも驚きだ。
自身の衆院選では探偵に相手女性候補の尾行まで依頼
同被告は自身の17年秋の衆院選挙でも、当時同じ選挙区(広島3区)で争った新人の塩村文夏氏(現・立憲民主党参議院議員)を3か月に渡り警察OBの探偵に尾行させ、身辺調査していたことが週刊文春に報じられたこともあった。
スキャンダルのネタでも見つけて、足でも引っ張るつもりだったのだろう。後で知ったとは言え、塩村さんにとったらかなり気持ちが悪い出来事だったと思う。
そしてこの人物が法務大臣だから、呆れてものが言えない。安倍前首相は任命責任も何も取らないままだった。
そして菅首相の子分であったのは有名だ。
こんなカスみたいな輩に今も毎月、高額な歳費が支払われている。恐らく12月には夫婦合わせて500万円を超えるボーナスも支払われる。
もりもとなおき