杉田水脈氏はかつてみんなの党にいた
新潮45の下劣な論文で有名人の仲間入りした杉田水脈氏は、今は自民党の衆院議員だが、なぜかみんなの党に所属し、政治家を目指していた時もあった。
不肖私も議員生活最後の3年間はこの党で過ごしたので、党の会合ではもちろん見かけることがあった。
みんなの党時代の杉田氏。今と全く雰囲気が違う
この頃から今のようにとんでもない発言をしていたかというと、全くその記憶はないし、当時の仲間も実は驚いている。
◆衆院選直前、維新へ鞍替え
彼女は確か兵庫県の選挙区の衆院支部長として、みんなの党公認で来るべき衆院選挙を目指していたはずだ。
そして2012年11月、衆院が解散直前か直後、突然、みんなの党を離党、衆院選挙の初陣となった橋下徹大阪市長率いる、日本維新の会に入党。日本維新の会の衆院支部長として初当選(比例復活)したのを覚えている。
この時は、みんなの党の渡辺喜美代表には少なからず世話になっていたのに、なんて失礼な女だろうと、ひじょうに不快だったのを覚えている。
当選させてもらいながら出た、日本維新でも同じような批判を橋下徹元大阪市長もツイッターでしていた。
◆今のキャラになったのはいつからだ?
みんなの党時代は名刺交換した程度だった。名前が"水脈(みお)"と珍しいから記憶に残っている。
みんなの党の女性陣はパッと華やかな女性が多かった。例えば東京都議の上田令子さんや、元東京都議で現在、広島から衆院議員を目指す塩村あやかさんとか。メリハリのある発言をしていた。
しかし彼女はどちらかと言えば地味でおとなしいイメージしかない。今のように口を開けば人権意識の欠如した発言、ヘイト丸出しの発言、アタマの悪さ丸出しの発言は、当時は聞いたこともないし、当時の仲間に聞いてもだれもそうした記憶がないという。
ネット上での右翼が熱烈に支持しているらしいが、私は杉田氏のような考え方、人物はとても右翼とは全く思わない。
日本維新の会が分裂した時は、右派が集まったたちあがれ日本へ。
ここで二期目を目指すも落選。
この頃からネットなどでさらに国士ぶった発言、行動が目立ち、右派人脈の勧めで自民党へ。
そしてまさに安倍総理の後ろ盾で、何も実績さえもないのに2017年10月、中国ブロックで自民党比例1位候補に。当然、当選した。
安倍総理の責任で辞職させるべきだ
総裁選のテレビ討論で石破茂さんは、『自分も鳥取だが、彼女が中国ブロックの比例1位とは衆院選公示の朝まで知らなかった』と、話していた。
そして櫻井よしこ氏が百田尚樹氏に、杉田氏が自民党に入った経緯を話した動画もあるが、『安倍さんが杉田さんは素晴らしいと』と、言ったと櫻井よしこさん。
だから安倍さんの眼鏡に叶わなかったら二度目の国会議員にはなれていないから、安倍さんへの恩義は相当なもの。だから、辞職させることができるのは安倍さん以外はいない。
この女性が発したことばへの怒りは、多くの人がどれだけ時間が経つても消えないだろう。彼女の存在が自民党へも相当な打撃を与えていることを、総理がもっと知るべきだ。
もりもと なおき