東京から来てくれた客に少しビビった自分がいた
7月の第一週と第二週、東京の友人、知人が相次ぎ私を訪ねてくれた。正直、嬉しい反面、少し緊張し、ビビりながらもメシを食べたり、お茶を飲んだ。
彼らは東京の大手メディアの幹部、参院全国区の国会議員、あと東京近郊の県議や政令市の市議さんだったから普段、たくさんの人と会うのが仕事みたいな人たちだ。
当然、毎回コロナが話題の中心だったが、心の中で『君らは大丈夫なんか?』と思ってしまう失礼な私がいた。
Go Toキャンペーンから東京除外する酷い矛盾
昨日、政府が予定通り行うことを決めたGo ToキャンペーンのGo Toトラベルから、東京が除外された。
7月に入り都内での新型コロナウイルスの感染者が激増し、東京から全国にコロナ感染が広がるのを懸念しての緊急の措置だ。
東京の友人の徳島来訪でも気を遣ってビビってしまうんだから、まあ当然の対応かもしれない。
しかしよく考えてみればおかしな話しだ。東京での感染拡大が全国に拡散しないようにということは、政府は今後のさらなる新型コロナウイルスの拡散を十二分に心配しているのだろう。
だったらこのキャンペーンを予定通り行うのがおかしな話しにはならないか。

閣議決定を無視、1.7兆円から東京都民除外していいのか?
そもそもこのキャンペーンは安倍政権お得意の閣議決定で、実施の条件として『感染が収束後』と『国民の不安が解消された後』と明確に規定されていた。全く収束してないどころか、不安など全く1ミリも解消してないぞ。
そして東京と並び大阪も深刻な状況になってきたが、なぜ除外は東京だけなのか?
せっかくのキャンペーンも大東京を除外したら経済効果的に相当なパワーダウンは免れない。
それと1兆7000億円もの税金が使われるが、特定地域の国民を除外していいのか?いい訳がないだろう。当然、皆んなが使えるように、延期するのがスジだ。

コロナ収束なくして経済の再生もない
これだけみてもこの国の政治と行政が相当、混乱しているような気がするし、政府のコロナ対応を心から心配する。
今回のGo Toキャンペーンには全国の自治体の長も多くが懸念を示し、反対の声を挙げている。ところが首都圏でさらに感染拡大が心配されている神奈川県の黒岩祐治知事、それに横浜市の林文子市長が両手を挙げて賛成しているのには、心底、驚いた。

こういう輩、いや政治家がたくさんいることもコロナ並みの脅威だ。コロナ収束なくして経済の再生もないことは、普通に考えれば分かると思う。
もりもと なおき