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東大で文1・法と文2・経済が逆転。受験生から官僚離れの象徴か

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恐らく初。文2の最低点が文1上回る

東京大学の合格者最低点で文2が文1を上回ったことが衝撃を持って話題となっている。私も知る限り初めて見た現象だ。
たかが一大学のことではない。日本の社会構造にもかなり影響を与えるとみる。

 

 

東大は文系が文化1類〜3類まで。理系が理科1類〜3類に分かれて募集する。
大雑把に言うと文1は法学部に進学、文2は経済学部、文3は文学部や教育学部など。あくまで基本で成績次第でどの学部へも進学できる。

だいたい東大文系志願者は最難関の文1が第1志望。自信の無い受験生は文2に変更するのが普通だった。

だから東大出身者に当たり前みたいに『法学部ですか』と聞くと、『いや、自分はできんかったから経済です』と、恥ずかしそうに答えられたことがあった。

この逆転劇、日本の社会構造変えるかも

言わずとしれた東大法学部卒は明治以後、日本のエスタブリッシュメントだった。官僚や法曹界へ進むのが普通だったから。
だからこの文1と文2の逆転劇は、大袈裟ではなく、明治以後の日本の社会構造が崩れてきたことを意味する。

それはそうだ。東大法卒が少なくとも安い給与で激務の官僚を職業に選択したのは『国家国民のために働きたい』という、強烈な思いがあったはず。

それが今や国会を見るとバカな政治家に忖度させられ、記録を改ざんさせられたり、バカな野党にも完全にコケにされる。
田中角栄さんは官僚を大事にした。中曽根、宮沢、竹下さんしかり。しかし知の部分があまりに軽視される安倍政権になって官僚たちの誇りはズタズタにされてしまった。

今や優秀な東大生は外資系を目指す

こんな空気を東大法学部の連中は、感じている。だから官僚志望は東大内で激減している。
代わって若くても実力が発揮でき、高収入の外資系金融や証券、コンサルタントに東大法卒が溢れてきた。
Googleなどは東大生でもなかなか入れない。

こうした就職先が官僚志望より上になったから、当然、受験生も文1・法学部より文2・経済学部志望に変わってきたのは間違いない。

後輩の息子も3年前、文1に合格したが、法学部にはなんの未練もなく、考古学がやりたいと文学部に進学した。

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受験生レベルから官僚離れが進んできたが、バカな政治家に国を任せるのはあまりに恐ろしい。なんとか踏ん張って優秀な東大生は官僚を目指して欲しい。

もりもと なおき

  • この記事を書いた人

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森本 尚樹 早稲田大学卒。元新聞記者。約20年間、県議会議員を務めました。現在は福祉関連の会社の参与と在京シンクタンクの研究顧問

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