毎日、100トンも増えるトリチウム汚染水、政府、東電もお手上げ
あとたったの2年しかない。政府と東京電力電力は1日も早く、増え続ける福島第一原発の放射能汚染水の処理する方法を示さなければならない。
特に安倍首相は東京オリンピック・パラリンピック誘致の際、『放射能は完全にコントロールされている』などと、世界に向けて発信した責任を感じるべきだ。
最後はなし崩し的に海へ投棄するなどしたら、それこそ世界から信用を無くすだろう。

タンク設置は、あと2年で限界だが、増え続けるトリチウム汚染水
東京電力などに任せておけば、最後はロクなことにならない。政府内できちんと議論されないことが、不思議でならないが、何も考えていないんだろうか。
東京電力福島第一原発の汚染水は、タンクで処分を待つ水は100万トンに達したと、東電が発表した。
敷地内の保管容量は2年以内に東電が計画する上限に達するという。
タイムリミットが迫る中、処分法をめぐる政府や東電の議論は迷走しているのが、現状だ。事故から丸8年以上経過したが毎日、増え続けている。
メルトダウンを起こした1~3号機の原子炉では、溶け落ちた核燃料(デブリ)を冷やすために注水が続いている。
もちろん水は循環させて再利用しているが、建屋には放射能汚染された地下水が1日に100トン前後も新たに流れ込む。
大半の放射性物質は特殊な装置で取り除けるというが、トリチウムは残るため、溜め続けてきた。
希釈して海洋投棄など、国際的に許されないだろう
全国のほかの原発などから出るトリチウムを含む水は通常、濃度が基準値以下であることを確かめた上で海に流している。
このため一部には希釈して海洋投棄するなど、本気で考えている気配もある。これが果たして国際的に許されるか否か。漁業者らの反発も予想される。
政府はきちんと公開し今後の対応を議論すべき。不快で嫌なことではあるが、国民的議論抜きにもはや対応できないのは、間違いない。
もりもと なおき