松坂大輔と光輝いた松坂世代
松坂大輔と同学年の野球選手。というだけじゃなく、松坂を目標に甲子園を目指し、甲子園で戦い、さらにプロ野球に入ってもずっと松坂に勝つことを目標に、ひたむきに野球に打ち込んだ同い年の選手たちーと言えばいいんだろうか。
昨日は松坂大輔、38才の誕生日。セリーグ最下位中日ドラゴンズの投手として、自らの誕生を祝う6勝目をあげた。
松坂世代はみんな38才。日本のプロ野球史上でも、最高に人材が溢れた年代。なんと高校、社会人、大学から94人もがプロ野球の世界に入った。
そして投手は松坂に投げ勝つことを、打者は松坂の剛球を打ち砕くことを目標に頑張ってきた。
松坂という同い年のスーパースターに少しでも追いつくよう、追い抜けるよう、みんなプロの世界で精進してきたし、まだまだ戦いは終わってない選手もいるし、終えた選手もいる。
引退しても残っても湧く松坂への闘志
そんな松坂世代だが、ここに来て急に引退が増えてきた。
数日前のジャイアンツ杉内俊哉。高校時代からのライバル。野球選手としては小柄だが、抜群に綺麗なフォームは、松坂も絶賛した。生涯142勝77敗。故障がなければ200勝できたかもしれない。引退会見で語ったのは、松坂のことだった。
横浜高校時代
◆引退会見、杉内も泣いた
松坂世代は杉内だけじゃなく好投手が多い。和田毅、久保康友、館山昌平、新垣渚、木佐貫洋、藤川球児…など各球団のエース級だった錚々たるメンバー。
打者では同じくジャイアンツを去った村田修一、森本稀哲、楽天イーグルス監督代行の平石洋介らがいる。
いずれも松坂がライバルだった。だからこそ新垣渚のように現役時代は"松坂世代"と自分が呼ばれることに抵抗があった選手もいた。
◆『僕はまだまだ頑張る』
13日の誕生日の勝利投手インタビューでは『僕はまだまだ頑張る!』と、去った友のこれからの人生に、まだ同じく球界で頑張る残り少ない"松坂世代"たちに、メッセージを送った。
同じ年齢の者たちが集い力と技を競い合う世界で、自分の名前が世代の代名詞『松坂世代』と呼ばれた松坂大輔の凄さを、あと少し見ていたい。
これだけ凄い選手が揃ったが、名球会入りは出ていない。
横浜高校ー西武ライオンズ(1999 - 2006)ボストン・レッドソック (2007 - 2012)-ニューヨークメッツ(2013 - 2014)-福岡ソフトバンクホークス(2015 - 2017)-中日ドラゴンズ(2018 〜)
もりもと なおき