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案外脆い安倍一強。普通の国民に忖度はないことを理解し政権運営を

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案外脆いかもしれない安倍一強


自民党の総裁選挙は安倍一強がとりあえず継続する結果になったが、その一強が案外脆いもんじゃないかと、少なからず思わせる結果でもあった。

安倍さんに対した石破派は、暫くの間は冷やご飯を食べるのはやむを得ない。

1対1の戦いだから、安倍さんとしても当然、挙党一致とはいかないのは分かるが、議員はともかく一般党員票は石破さんが45%も獲得した。

自民党員は国民の1%しかいない。そうしたことを考えると党員でない99%の国民の安倍さんの支持ははいったい、いかほどが。

恐らく小泉進次郎クラスはこの怖さを十二分に認識していると思われるが、安倍さん本人と側近と言われる連中がどうも分かっていないような気がして仕方がない。

党員は1% その中だけの支持を理解すべき


これをきちんと理解するのは政治家としての基本も基本。しかし政権がそれを理解しないままだと官僚の暴走、そうでないと政権が勝手なことばかりして、国民多数の意見と益々、乖離していく。

少なくともこの6年間、安倍政権が政治主導としてやってきたことより、残念だが優秀な官僚の暴走の方が遥かにマシだったかも知れない。

政治主導の名の元に、萩生田光一レベルの政治家が内閣人事局長などという重大なポストを得、安倍政権に逆らえない官僚組織を作っていく。官僚たちの心情や忸怩たるものがあるだろう。

今回の総裁選挙でよく分かったのは、理論的に仕掛けてくる政治家に、安倍さんは案外脆いということだ。

特に総裁選投票直前のテレビ朝日の報道ステーション、TBSのNEW S23での安倍、石破両氏の討論だ。完璧に石破さんにやられた様子は、とても一強の迫力はなかった。

アベノミクス、成功は大企業だけ


アベノミクスは地方に及んでいないと当初から言われている。大企業が年を追う毎に内部留保を積み上げ、記録を更新しているのを見ればバカでもこの政策が庶民のものでないことは理解できる。

『大企業が儲ければそれは国民の末端に豊かさが及ぶ』と、安倍さんは強調していたが、結局、内部留保の増加に完璧に比例して、年収の少ない非正規雇用が激増してきたのはどうだ。

改憲の国民投票は、国民の冷静な判断不可欠


安倍さんは自身の悲願の改憲に向け、間違いなく憲法改正の発議をしてくるだろう。しかし国民投票で過半数がNOなら、断念せざるを得ない。

モリカケはじめ、今のような全てに忖度が働くような政治が続けば、安倍さんの元での憲法改正は、国民は認めない。現に今の政権での改正に関しては、賛成より反対が完全に勝っている。

国民投票に向けては政権がきちんと説明をしていく。そしてメディアが忖度無しの報道をするのが不可欠。

今のメディアの様子を見る限り、一部を除きあまり信頼しない方が良いかもと、思わせるのはひじょうに残念だ。特にNHKは酷い。

改憲の行方はメディア次第。国民の判断はいつも危うさが半ばする。

もりもと なおき

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森本 尚樹 早稲田大学卒。元新聞記者。約20年間、県議会議員を務めました。現在は福祉関連の会社の参与と在京シンクタンクの研究顧問

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