性病は本当に怖い病なんだろうけど、感染への恐怖が、昔から性の乱れを抑制してきたのも事実だ。
それでもその時代、時代で何らかの性感染症が流行るから厄介だ。
梅毒が急増中
梅毒が急増中
昔から、一般的には性病で1番怖いとされていた梅毒。その梅毒がなぜか最近、急増し、国も調査に乗り出した。
国立感染症研究所などの調べでは、昨年、届けのあった梅毒患者は全国で5820件(男3925人、女1895人)なんと44年ぶりに5000件を突破した。
20代女性は3年で10倍に
20代女性は3年で10倍に
男は20代〜40代が各700〜800件。女性は20代が715件と、各年代での中でも突出。女性20代はわずかこの3年で、10倍にもなっている。
当然、妊婦や赤ちゃんの感染も増加している。
性病自体は減少傾向なのに…
性病自体は減少傾向なのに…
日本は性病自体は減っている。クラミジアが流行したこともあるが、これも2002年をピークに減少傾向。
性病の減少は若年人口の減少はもちろんだが、若者、特に男子の草食化で、セックス離れが顕著なためらしい。
だから近年の梅毒の急増に、専門医らも首を傾げている。
急増原因については、まだ詳しい調査はなされていないが、気になるのは男性罹患者は30代以上が70%に対し、女性は29才以下が60%と、女性罹患者の若年化が顕著なことだ。この辺りも急増している原因を突き止めるヒントになると、みられている。
原因の調査を急ぐべき
原因の調査を急ぐべき
梅毒の感染経路を分析するため、厚生労働省は医師に義務づけている患者発生の届け出項目に、性風俗産業の従事歴などを加えることを決めた
しかし風俗産業従事者の方が、一般より遥かに定期的に検査を受けていると言われており、国にはきちんとした調査を早急に望みたい。
無防備なセックスはしないのはもちろん、症状をきちんとネットなどで調べておくことも、大切。そして一日も早く専門医へ。
もりもと なおき