官邸に翻弄され、もう自分でも何を言ってるのか分からなくなっているのかもしれない。法務大臣森まさこ氏の言動はやはりおかしい。原発事故について自民党の責任を国会の場で真摯に語ったことを思い出して欲しい。
黒川氏処分に関し、二転三転した見苦しさ。

官邸の結論は"黒川氏処分は森まさこ法相が決めた"
新聞記者との賭け麻雀が発覚して辞職した元東京高検検事長、黒川弘務氏に対する超甘処分は、森まさこ法務大臣が決めたと、安倍政権は彼女に責任を全て負わせるようだ。
先日の衆院内閣委員会で菅義偉官房長官は、黒川氏を訓告とした処分に関し、懲戒処分を見送ったのは安倍内閣の判断という野党側の指摘を否定した。
そして国家公務員法では懲戒権限は内閣だけに与えられているが、懲戒にするかどうかの検討は運用で閣僚が行っているとの見解を示した。
つまり森雅子法相の判断に従ったということで、この答弁を繰り返した。
安倍首相の答弁に合わせ森まさこ法相の答弁も二転三転したが、結局、全て責任を負わされたのだろう。
福島県選出の国会議員として、福島第一原発事故の時の、彼女の国会での発言は忘れられない。
原発事故の責任、自民党にあると真摯に語ったことも
2011年7月25日の衆議院東日本大震災復興特別委員会。未曾有の大惨事となった東京電力福島第一原発について、日本共産党の吉井英勝による危険性の指摘を受けていたことについての自民党の責任を、高橋千鶴子氏に問われ、こう答えた。
「大きな責任があるというふうに思っております。政権与党として長年、原子力政策を進めてまいりました。その結果としてこのような事故が起きたと思っております。我が党には重大な、深刻な責任があるというふうに思っております」「我が党は、歴史をさかのぼって、一体どこが間違っていたのか、真摯に反省し、検証し、国民の皆様におわびをしなければいけないと思っております」

法律家として良心に正直な生き方すべき
このことばが森まさこさんの本質だと思うし、思いたい。
この人も弁護士だ。法律家として今、身の回りに起こっている様々な理不尽なことを看過できるのかなと、心配する。
私のかいかぶりかもしれないが、本来、純粋な人だと思う。自分の良心に反して生きるのは、苦しいと思う。法律家を志した時を思い出して欲しい。
もりもとなおき