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検事も記者も正義感ゆえの職業だが、時にズブズブの関係になる

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本来、検事志望は溢れる正義感があった

黒川さんの問題で改めて検察官という職業がいろんな意味で脚光を浴びている。検察官は司法試験に合格したあとの司法修習期間を通じて、修習生が裁判官、検察官、弁護士の道を選択する。

それぞれ性格的に向き不向きはあるが、職場環境の極めて厳しい検察官の道を選択する人は、例外なく正義感あふれた人のイメージがあった(事実、そうです)

最近は3K職場の典型とも言える検察官志願者が減っているーとのニュースを聞くことが度々あるが、ひじょうに残念だ。

元特捜経験ある検事正は、独自捜査が楽しみだった

さて地方で記者をすると地方検察庁の検事とのお付き合いがあるくらいだが、検事の生態はおおよそ知ることができた。

まずトップに検事正がいる。新しい検事正が着任すると、就任会見を私はいつも注目したものだ。
即ち『ぜひとも検察独自の特捜事件を手掛けたい』という人は、必ず東京や大阪の特捜経験者で、ワクワクしたものだ。

一方、『検察の本来の仕事は警察から送られてきた事件を、キチンと処理し起訴すること』などと、いきなり官僚的なことを言われたら、かなり落胆した。この男は独自事件はやらないなと。

若い記者をなめてかかるエラソーな人物もいた

検事正の、下には次席検事、次に三席、さらに数人の若い検事がおり、われわれが取材するのは次席、三席が多かった。

極めてとっつき難い人物もおり、そんな検事が着任した時は絶望的な気分になったものだ。
特捜経験のある次席などは記者の値踏みをしていたのは間違いない。1年生記者時代はナメられて話しもしてくれなかったからだ。威張り散らしていた。しかし一度、検察庁関連の事件記事を破格の扱いをしたら、完全に認められたようだ。
私の強面の先輩には『兄貴!』とか気安く呼んでいい付き合いをしていたのには驚いた。

だいたい検察官たちは遊びも自己完結型で、一般の人と飲み歩くことはまずなかった。せいぜい仕事仲間となる警察幹部、弁護士、地元紙のベテラン記者くらいだったと思う。

産経記者のやり手ぶりに全国の記者、元記者の本音は感嘆!

だから黒川さんほどの大物を自宅に招き、定期的に賭け麻雀をしてズブズブの関係を構築した産経記者に、日本中の新聞記者は度肝を抜かれたはずだ。
検察取材の難しさを知っているだけに、全国にいる知り合いの新聞記者、元記者からは『スゲェなぁ産経』ばかりで、実は悪口は聞こえてこない。

今回、問題になった黒川さんは記者の目から見ると、記者にとってはひじょうにやり易い検事だったと感じる。
記者と議員を両方しての実感だが、記者や議員に受けの良い公務員は、間違いなく出世した。

政治家にウケるのは良いが、過ぎたるは及ばざるが如し

記者には情報公開し、支持者のために無理難題を言う議員には少しでも納得できる方向を模索するからだ。カビの生えたような法律や条例を盾に依頼事を簡単に断る公務員は、市民に対してもそうだろう。

もちろん、官邸の守護神とまで言われ、権力犯罪を潰してきたと言われる黒川さんは論外。
やはり過ぎたるは及ばざるが如しだったのだろう。

もりもとなおき

  • この記事を書いた人

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森本 尚樹 早稲田大学卒。元新聞記者。約20年間、県議会議員を務めました。現在は福祉関連の会社の参与と在京シンクタンクの研究顧問

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