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次点落選は4位でメダルを取れなかった選手の悔しさと似ている

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『メダルを期待され4位で終わった切なさは、私は他の誰より理解できるつもりだ』

オリンピックで銅メダルと4位入賞では、4位の選手は恐らく選挙の最下位当選に僅差で負けた次点くらいのショックと悔しさがあるんじゃないだろうか。

あとほぼ同じメンバーで戦うワールドカップでしょっちゅう金や銀メダルを取りながら、五輪で4位に終わる悔しさも同じようなものだと思う。

特に選挙は五輪と同じ4年に一度だ。戦うのは家族や多くの仲間の応援という背景も同じ。目的が達成できなかった時のショックは、本当に良く似ている。

もっとも選挙にスポーツの爽やかさなどは望むべくもない。ドーピングのような不正行為などへっちゃらの質の悪い陣営もあるし、応援する側も極めて不純なケースは山ほどある。

と、元政治家としては選挙を卑下してみたが、五輪も怪しさ満載だ。ドーピング問題で国として出場できないロシアが"ロシアなんちゃら委員会"で出ているし、ドーピングが明らかになったロシアのフィギュア選手が、これまた"歳が若い"などの理解不能の理由でへっちゃらで出場した。

今回の冬季五輪では多くの国民は女子ジャンプの高梨沙羅選手の不可思議な失格問題にも怒りとストレスが溜まった。明らかに審判の意図があったような気がするのだ。


女子パシュートではほぼ金メダルを手中にしながら、高木菜那のまさかのゴール直前の転倒は、われわれも悔しい思いをしたかと思う。

あと男子フィギュアの羽生結弦や女子スノーボード岩渕麗楽の4位は本当に悔しいだろうなと同情する。

いろいろあった五輪だが、私は多くの人よりも彼らの悔しい心情はより理解していると、自負している。
何故なら選挙で次点落選の経験があるからだ。そして昨年は厳しい癌宣告を受け、一時は奈落の底に落ちたからだ。

この時、とりわけ落選の辛さ、悔しさ、不甲斐無さ、残念さ、申し訳無さ、無情さは口では言い表せない。だから高梨さんや高木菜那さんの無念さは、痛いほど分かるのだ。恐らく他の誰よりも。

(大技に挑んだ岩渕さんに駆け寄った他国の選手は、勇気を讃えたが、着地に失敗しての4位はやはり悔しかっただろう。ダルマに目を入れるのは、メダルを獲得した心境だ)

もりもとなおき

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森本 尚樹 早稲田大学卒。元新聞記者。約20年間、県議会議員を務めました。現在は福祉関連の会社の参与と在京シンクタンクの研究顧問

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