国内のコロナ死者590人だが、あまりに多い著名人
新型コロナウイルスに感染した有名タレントでは、志村けんさん、岡江久美子さん、狂言師の善竹富太郎さんが亡くなり、今度は元外交官で橋本、古泉両内閣で首相補佐官だった岡本行夫さんも先月末、コロナに感染し、亡くなっていたことがわかった。
著名人はわれわれ凡人と異なる。恵まれた天の下に生まれているから、こうした疫病で亡くなるなど有り得ないと勝手に考えていたから、悲報に接すると衝撃は大きい。
さらに感染した有名人では俳優の石田純一さん、報道ステーションの富川悠太アナ、フリーアナウンサーの赤江珠緒さん、元NHKアナウンサーの住吉美紀さん、阪神の投手藤浪晋太郎さん、元阪神片岡篤史さん、元近鉄監督の梨田昌孝さんら、あまりに有名人も多い気がする。
実態の数字以上に感じる新型コロナの恐ろしさ
例えば普通のインフルエンザでも毎年、たくさんの死者が出ている。しかし著名人が亡くなったのは、これまでまず聞いたことがない。
ところが人口1億2600万人のわが国で15575人が感染、590人の死者(5月7日現在)の中、これだけ馴染みのあるか方々が亡くなってしまうのはどうしたことか。
新型コロナウイルスに感染するということは、表面に出ている数字以上の恐ろしさがあることを改めて実感する。
テレビで最後となった岡本さんの印象的なことば
志村さんらの悲報を聞いた時はことばもなかったが、岡本行夫さんの悲報にも驚いた。
関口宏のサンデーモーニングではお馴染みで、最後の出演は3月だった。自殺した近畿財務局職員、赤木俊夫さんの手記公開直後でそれについて
『私も長いこと役人でしたが、文書と記録は役人の命。不利なことをなかったことにするのはありえない。赤木さんの死に、粛然と対応してほしい』
と語っていたのが印象的だった。
この後、体調を崩されたんだろう。
私は知人に感染者はいないが、娘は周りに複数とか
私は今のところ知人に感染者はいない。
しかし娘は初めて社会人になった時に在職した会社のニューヨーク駐在員2人が現地で死亡した。異国の地で家族にも見送られることなく死んでいく無念さは察するに余りある。
さらに先輩が東京から香港の支店に戻った直後、発症(感染したのは東京)また同期の北海道在住のお母さんが感染したりと、発表される実態より遥かに身近な存在のようだ。
このためかなりビビっている。
とにかく1日も早い収束を祈らずにいられない。
もりもとなおき