男性教師に生理の日数まで口頭で申告させられた学校の非常識さ
半世紀前の中学や高校でもこんな非常識なことはあり得なかった。確か当時でも体育の見学者は男女問わず生徒手帳に理由を記載し、先生に預けた。今考えればこれは、女子の生理日に配慮した対応ではなかったかと思う。
驚きの学校は滋賀県立栗東高校。なんでも4〜5年も前から女子生徒が生理のため水泳の授業を見学する際、職員室でそれも口頭で、担当教員に理由を申告させていたという。

当然、職員室だからほかの教員や生徒もいる。その前でも生理の日数を含め、何日目かまで報告させていたというから驚きだ。
聞こえていたはずの他の教師から、ずっと異議も出なかった不思議
生徒の保護者が滋賀県教育委員会に事実を通報したことで発覚。同高校は県教委の指導を受け『人権への配慮を欠いていた』として、今後は文書で報告する方法に変更したという。
しかし職員室だから当然、他の教師やたまたま訪れていた生徒たちにも聞こえていたはずだ。にもかかわらず他の教師たちから、おかしいと指摘する声が上がらなかったのは何故だろう。
こんな非常識なことを多くが知りながら、問題視されなかったのだろうか。
同高校の校長は『手続きを簡略化するため口頭で申告させて、生徒の体調を把握するため日数も聞いていた。人権や生徒の気持ちへの配慮に欠けていた。生徒や保護者に申し訳ない』と話しているとか。手続きの簡略化とは、意味が分からない。
多感な女性徒に、完全なセクハラ行為じゃないのか
ある女子生徒によると、この生徒の友人が見学を申し出た際、男性教員が『(生理)8日目なら水泳できるやろ。先輩は4日目でもプールに入っていた。(内申の)点数が減るだけや』などと話すのを聞いたという話も、報道されている。
しかし多感な女子に生理に関し詳しく報告させること自体、完全はセクハラじゃないのか。こんな酷い話しが4〜5年も続いていたとは、教育の世界の非常識さを改めて強く感じる。
つくづく女性の住みにくい日本社会だな。もりもと なおき