良きライバル、沖縄の2紙
自分も地方紙で働いていたので、全国に気になる地方新聞はいくつかある。中でも若い時から刮目してたのが沖縄にある沖縄タイムスと琉球新報だ。
両紙、安倍晋三信者には蛇蝎の如く嫌われているそうだが、相変わらずそれだけ気骨のある新聞なんだろう。
相変わらずといったのは、新聞の中では全国紙も含め昔から1番、根性が座っているというか、紙面に覚悟を感じたから。そして2紙を支える沖縄の人たちの息吹も紙面からひしひしと感じた。
紙面に一貫、沖縄の人たちの声
今はそんなことは無いんだろうけど、その昔、沖縄タイムスが中核派系、琉球新報は革マル系の元活動家が多い、などと言われ、壮絶な内ゲバならぬ取材合戦を繰り広げていたらしい。
紙面を見る限り、今も互いに刮目するライバルなんだろう。沖縄にとっても激しく競合する同格の新聞が二つあるのは素晴らしいことだ。
ぬるま湯徳島新聞で育った私などは、2紙の記者は眩しい存在では、ありました。
米軍機墜落、訓練再開を厳しく批判
きょう二つの新聞を買い求め、読み比べをしたが、共同通信から配信の記事より独自ダネが圧倒的に多かった。
特に14日朝刊は、米軍嘉手納基地所属のF15戦闘機が11日、墜落したばかりにも関わらず、住民の反対の声を無視。早くも13日から訓練を再開したことが、一面、社会面にトップで大きく報道されていた。
それと2紙の記者が鍛えられているのは、互いの切磋琢磨だけじゃない。那覇支局に配属される大手新聞、通信社、NHKの記者たちが揃って優秀だから。彼らとの厳しい闘いもある。
もりもと なおき