しかしこの県議会議員たちは次の改選までどのツラ下げて議会活動をするんだろう。広島県議会(定数63人)9月定例会はこのほど閉会したが、ついに河井克行・案里夫妻から、汚れたカネを受け取った13人に対し、議会として何のケジメもつけることはなかった。

被買収議員はこれかはまともな議員活動はできるのか⁈
汚れたカネを受け取り、法的に罰せられることもなく、県議会議員としての立場はそのままで議会としての何のおとがめもない。
ただ、世間体は悪く議席の居心地は良くない。議員として県行政のチェックもエラソーにはできない。該当議員13人の今の気持ちはこんなところか。とりあえず9月定例会が終わりホッとしているのでは、ないだろうか。
そして13人が仲間であるのは分かるが、他の市議会や町議会では、該当議員に辞職勧告、あるいは説明を求める決議まで出したところもある。
一番、範を示さなければならない肝心の広島県議会が音無の構えとは、何をかいわんやだ。
カネを受け取った13人はもちろん、何も声を上げない議員も今後、議場で高邁な議論ができるのか。できるはずはない。

ホッとしているだろう
最高、200万円も受け取った議員もいたが…
衆院議員河井克行被告と妻で参院議員河井案里被告の公選法違反(現金買収)事件の裁判は東京地裁で進められている。
克行被告は弁護人を解任したため、現在止まっており、100日裁判が大幅に後ろにずれ込むことが予想される。
案里被告の裁判は進んでいるが、現金を受け取った広島県議も検察側証人として出廷。
最近では案里被告から『二階幹事長から預かってきました』と言ってカネを渡されたとの"爆弾証言"まで飛び出した。
この13人の広島県議、いずれも検察側証人として裁判に出廷しているが、30万円から何と200万円を受け取った議員もいた。
現金買収は本来なら双方が罰せられるのだ
公選法の現金買収は渡した方も受け取った方も罪に問われるのが基本だから、授受を認めた以上、13人人が議会議員として活動することに違和感を感じない人は1人もいないと思う。恐らく本人たちも居心地の悪さを感じているだろう。
次の改選は2023年春。あと2年半も彼らは広島県議会議員として、いったい何をするのだろう。
もりもとなおき