議員バッジへの異常なこだわりは何だったのか
この人の議席へのこだわりには驚いた。なんと先日の判決の日でもまだ、胸に輝きを失った参院の議員バッジをつけていたからだ。
本人は無罪を主張して争ったんだから、バッジを外して法廷に臨む選択肢は無かったのかもしれない。
しかし、少しでも恥ずかしいとの気持ちがあれば議員バッジは外す。これが普通の人には理解できない議員の性なのかもしれない。
有罪判決に対する控訴期限は4日だから、この日に有罪確定すれば失職する。自ら辞職の道を選んだのだろうが、あまりに遅かった。
控訴はしないとのコメントを発表した。
未曾有の選挙違反、河井案里氏がやっと参院議員辞職
一昨年夏の参院選広島選挙区を巡る公選法違反事件で、先月21日に一審有罪判決を受けた参院議員河井案里被告(47)=自民離党=が、やっと議員辞職した。
3日、参院議長に辞職願を提出、参院本会議で当然、認められた。
自民党としては党の支持率を下げるひとつの要因であり、彼女の存在はお荷物だっただけにホッとした反面、実はまた頭が痛いことになる。
今、辞めたことで参院広島の補欠選挙をしなければならないからだ。

汚職で辞職した元大臣の選挙区など3補欠選挙が4月15日に
すでに汚職事件を引き起こし辞職した吉川貴盛の衆院北海道2区、コロナで急逝した羽田雄一郎氏の参院長野選挙区での補欠選挙が4月15日に決まっていたから、これらと同じ日の選挙となる。
辞職を3月15日以降まで引き延ばしていたら補選は秋になった。とにかく自民党は今はやりたくないだろう。
北海道は候補者を立てず不戦敗。長野は弔い合戦となり、立憲民主党が有利なのは間違いない。
広島県は保守王国だが、河井案里のあとでは厳しい戦いが予想される。
河井克行・案里夫妻はすでに離婚?
さて河井案里氏だが、すでに夫の衆院議員河井克行被告とは離婚しているのではないかと、言われている。
案里氏の判決文に「克行は(略)、本件当時は被告人の配偶者であった」との箇所があったのだ。
"当時は配偶者であった"という表現が過去形になっているからだ。
いずれにせよ河井案里氏には落ち着いたら裁判では話せなかったこと、自民党からの1億5000万円の資金提供など、知る限りの話しを聞きたいものだ。
もりもとなおき