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"消えた天才アスリートたち"は実は、別の世界で大活躍していた

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突然いなくなった天才ライバルはどこに?

アスリートたちの若き日のライバルを描いた『消えた天才』というTBSテレビ系の番組がある。
もちろん、その競技人生からリタイアしただけで、消えた訳じゃない。消えた後のそれぞれの人生が実に素晴らしいから、この番組は感動する。

小学校、あるいは中学、高校…。
間違いなく自分より優れていたライバルがいる。しかし突然、なぜか自分の前から姿を消す。
テレビ局がゲストの話しを手がかりに、そのゲストアスリートに代わってそのライバルを探し出し、近況を報告する。

大半は大きな挫折を味わい競技人生を断念するも、異なる道を求めて這い上がり、人生の花道を堂々と歩んでいる姿をゲストに伝えるーという趣向。

そしてかつてのライバルが違った道で自分以上に頑張っている姿を見て、自分のことのように涙を流して喜ぶゲストの姿も一流アスリートらしく美しい。

サッカーの天才はスーパーゼネコンの技術者に

先日は、かつて甲子園を沸かせた日本ハム斎藤佑樹や大リーガー田中将大、元大リーガードジャース松井秀喜、Jリーガーでサッカー日本代表槙野智章らが出演。ライバルたちのその後を追った。

サッカー日本代表、槙野智章や森重真人が揃って敵わなかった天才は、プロどころか中学生で突然姿を消した…。

槙野さえ敵わないと思っていた天才だったはずの彼が、サンフレッチェ広島のJr.チームのテストに落ちたのは内気過ぎる性格だった。
そしてサッカーを断念した彼は学業に切り替え、難関名古屋大学大学院を卒業後、大成建設のエリート技術者となっていた。

20年振りの感動の対面。堂々とプロサッカー選手の道を歩む槙野の姿をメディアを通じて知り、ライバルは内気な性格を克服したことを告白した。
自らと異なる道で活躍しているライバルに、槙野も心から嬉しそうだった。

斎藤佑樹の仲間は、皆んな出世街道を

2006年、夏の甲子園。斎藤佑樹が田中将大に投げ勝ち、甲子園で優勝した時のナインの今も紹介された。
早稲田実業高校だから全員が早稲田大学に進学している。
そしてもちろん野球部で活躍したが、斎藤以外はひとりもプロ野球選手になることはなかった。

 

しかしさすが甲子園優勝メンバーだと思ったのは、その後、それぞれが輝かしい人生を歩んでいたことだ。
サラリーマンになっているチームメイトが多かったが、住友商事や電通、博報堂など全員が名だたる大企業ばかり。
そこで溌剌と仕事をしているよう様子をビデオで見た斎藤が涙する姿も印象的だった。
もっとも斎藤が泣いたのは、1年の時、チームを去ったひとりの仲間を思って。ところが彼も野球を捨てた後は一念発起。自ら立ち上げた成長著しい会社の社長に収まっていた。

斎藤佑樹の涙。頑張っている仲間たちを見て、自分ニ不甲斐なさを感じたのかもしれない。
今シーズン、思い切り頑張れば、斎藤もまた人生の次のステージが待っているような気がする。

もりもと なおき

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森本 尚樹 早稲田大学卒。元新聞記者。約20年間、県議会議員を務めました。現在は福祉関連の会社の参与と在京シンクタンクの研究顧問

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