大事の前の小事。大きな事を成しとげようとするときは、ちょっとした油断が大失敗を招くという教えだ。日本競泳界のエース、瀬戸大也はこのことばの意味を知らなかったのかもしれない。

大事より小事を優先してしまった瀬戸大也
昨年の世界選手権は200m、400mの個人メドレーで金メダルを獲得した。そして瀬戸の大事…東京オリンピックで金メダルを獲るという自身の悲願。これが欲望に負け、ちょっと不倫をし、安物のラブホテルへ行ったことで吹き飛んでしまった。これが小事。
今から心入れ替えて死にものぐるいで練習を…という単純な話しではない。
瀬戸クラスになると金メダルを獲得するためのプロジェクトが存在する。
これは物心両面で支えてきた所属会社。さらにはスポンサー。
当然、彼の実力はもちろん、アスリートとしての爽やかさを高く評価し、契約している。
不倫、ラブホで損なわれた企業イメージ
しかしながら安物のラブホで不倫をしたら全て、イメージは帳消しになってしまう。企業イメージアップのためには、使いものにならないからだ。その辺りのオヤジや青年とは違う。
残念ながら瀬戸大也という商品の価値が一瞬にしてパーになった。
とりわけ不倫相手が航空会社のCAというのはシャレにならない。瀬戸のスポンサー契約をしているのは何と全日空ANAだったのだ。5年で5億円だから、ANAの力の入れようはわかるというもの。

CAと不倫はシャレにならない
ANAは公式HPから瀬戸の名前も写真も削除した
不倫のお相手がANAのCAかどうかは知らないが、CAとの不倫と聞き、ANAの関係者が肩を落としたのは、想像に固くない。
スポンサーになっていたアスリートが看板に泥を塗ってしまったのだ。
ANAは公式ホームページから瀬戸大也の名前を削除した。ANAがサポートするアスリートのイメージに、ふさわしくないと判断したのだろう。
被害者である妻の優佳さんにまで謝罪させたことも批判を浴びている。少なくともいまは練習できる環境にはないだろう。残念な話しだ。
もりもとなおき