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無党派層が動くと自民党が惨敗する時も、逆に大勝する時もある

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参院選史上、最低の投票率になるかもしれない

『お父さんも恋人を誘って、お母さんは昔の恋人を探し出して、投票箱に足を運んでいただくようお願い申し上げます』。

安倍さんの新潟県上越市での呼びかけ。不倫の勧めみたいな演説だが、長い選挙戦、疲れているのか。あるいは相当、投票率が低いのか。

参院選の投票率がかなり低そうだ。どの世論調査でも『必ず投票に行く』が大幅に減っている。また、選挙の度に増えていた期日前投票も、全国的にパッとしない。

モリカケ問題、官庁の公文書改ざん、戻らぬ年金、消費税率10%、安倍改憲…10年以上前なら大騒ぎするテーマだらけだが、どうしたことだろう。

高知との合区により今回は地元から選挙区候補がいない徳島など、期日前投票も前回をさらに下回り、16日現在、全国最下位という。

政治への無力感、メディアの報道の少なさで、選挙への興味が減退する有権者

安倍政権のこの6年。いや、小泉政権以来、国民はいろんなことに慣らされてしまったから、少々のことでは騒ぐ気も起こらないのだろうか。

こうした無力感が選挙への関心に投影しているのは間違いない。

昔、森喜郎元総理が『投票日はみんな寝ててくれ』と失言した話は有名だ。

つまり投票率が上がる→無党派層がたくさん投票に行く→非自民に投票する→自民党が敗北→自分の責任、という森さんらしい論法だった。

結局、逆にこの一言が無党派を動かし投票率を上げたことで自民敗北、森退陣に繋がった。

確かに森さんの内閣支持率は最後は僅か20%程度にまで落ちたから、切実だったんだろう。

無党派が政治の行方を左右するのは、昔から変わらない真理だ

実は今はこの論法は通らない。
"政権交代"のキャッチフレーズで旧民主党が爆勝ちした年の衆院選挙は、確かに投票率も高く、無党派層を投票に駆り立て民主党を大勝させた。

しかし逆に自民党が大勝した衆院郵政選挙や、2017年の衆院選挙などは、投票率が上がり無党派が選挙に行くほど、自民党の議席が増えたケースもある。

すなわちこのように有権者の心は移ろいやすく、【無党派層・支持政党無し層】=非自民とは全く当てはまらなくなっている。

要するに投票率が上がってもその時の政治状況により自民党が惨敗したり、逆に大勝することもあるから、選挙は分からない。そういう意味では日本の無党派層の選択は本当に正しいと思う。

真の二大政党制が確立されない限り、政治は良くならないだろう

二大政党制を実現させ政権交代を可能にしたのが、'94の政治改革関連法の成立だった。
自民党に代わり政権を担え得る政党として『新進党』が生まれ『民主党』が生まれた。

新進党なども支持率で自民党を上回り、参院選で勝利したこともある。そして最近では民主党が地滑り的勝利を収め、単独で政権を担ったのは記憶に新しい。

この意味では政権交代可能な野党があったわけだ。しかしながらこれが直ぐに過去形になる。すなわち有権者が裏切られる結果となる。

今回の各世論調査を見ても、いわゆる『無党派層』の支持は、決して多数が非自民に向いているとは言いがたいものがある。

野党政治家こそが目先の選挙じゃなく、政権を担え得る政党の育成を真剣に考えるべきだ。

もりもと  なおき

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森本 尚樹 早稲田大学卒。元新聞記者。約20年間、県議会議員を務めました。現在は福祉関連の会社の参与と在京シンクタンクの研究顧問

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