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無党派層の投票先は若者が自民、年配は立憲民主。昔と真逆に

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若者が革新的、年寄りは保守的は今は昔か?真逆の結果、参院選

政治とか選挙はいい加減に昔の感覚を捨てなければならないだろう。
われわれが若い時は若い世代が革新的、年配世代は保守的と言われたのは、疑いのない事実だった。

だから当時の社会党(古〜)を支えているのは労働組合以外は若い世代が多かったし、自民党を支えていたのは50代以降と、相場が決まっていた。

しかし、こうした傾向は10年ほど前から確実に変化しているのは、世論調査などで数字に出ていた。
そして今回の参議院議員選挙では、はっきりと全く真逆の現象となっているのが、数字に示された。

ANNが行った出口調査。支持政党無しの無党派層に対し【比例区の投票先】を聞いたところ、ひじょうに興味深い数字が出たので、私なりに分析してみた。

無党派層では若者の支持率が高い自民党
同じく無党派層では高齢者ほど支持率の高い立憲民主党


10〜30代は自民党支持がトップ、50〜70代は立憲民主が

この出口調査では、無党派層では高齢者が立憲民主党や共産党など非自民政党を支持、逆に若い世代が自民党支持が多いことが、ひじょうに顕著になった。

ANNの出口調査による無党派層の投票行動


まず10代、20代、30代は自民党支持が最も多く、順に支持率は30% 31% 32%だった。

立憲民主党支持は順に10代11%、20代14%、30代15%と、自民党支持の半分以下に。
共産党支持は10代5%、20代6%、30代6%だった。

一方、50代、60代、70代を見ると自民党支持は順に19%、15%、18%と、10代〜30代より大きく落ち込んだ。

しかし立憲民主党の支持率では、50代23%、60代26%、70代24%と、どの世代も自民党支持率をしのいだ。

ちなみに共産党支持率も50代9%、60代14%、70代は17%もあった。

メディアが取り上げたことで、次は高齢者にもれいわの支持拡大の可能性

一方、今回、旋風を巻き起こしたれいわ新撰組は、10代10%  20代11%  30代12%
これに対し50代11%  60代7%  70代3%という結果に。

選挙期間中、全ての大手メディアがれいわの動きを黙殺、代わりにSNSのみとなったためか、70代はわずか3%だった。

大手メディアの黙殺で選挙が終わるまで、SNSをやらない高齢者は知らなかった


しかし選挙後、メディアが取り上げていることで高齢者にも知名度はアップ。次の選挙では大きな伸び代があるような気がする。

若者が思うほど、今の政治は全く安定してないと、シルバー世代

今回の出口調査で感じたのは、若者は生活や働くことに不安はあるものの、現在の政治が日本にとって安定していると、捉えているようだ。

一方、年配者は年金生活の中、苦しい生活を余儀なくされ、今の政治に対し、社会保障や医療などの面で先行きにかなりの不安感を抱いていることが、こうした数字に表れたと思う。

また70代前後、団塊の世代の多くは若い頃、安保闘争など、政治の季節を生き抜いてきた。やはり現況の政治には不安と不満の両方を抱えているようだ。

もりもと  なおき

  • この記事を書いた人

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森本 尚樹 早稲田大学卒。元新聞記者。約20年間、県議会議員を務めました。現在は福祉関連の会社の参与と在京シンクタンクの研究顧問

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