中日ドラゴンズ根尾昂君の調子が良いようだ。入団以来、自分の息子のことのように心配していたので3年目の今シーズン、やっと花開くんじゃないかと、心配と楽しみが入り混じっている。まだ新人王の資格もある。一気にタイトルを目指して欲しいものだ。

文武両道の甲子園のスター、今シーズンは新人王目指す
根尾君と言えば2018年、春夏連覇した大阪桐蔭のエース兼遊撃手、打ってはクリーンナップとして甲子園を沸かせた。
また大阪桐蔭では野球だけではなく偏差値70の文武両道、生活面でも他の生徒のお手本と言われるなど、当時は高校球児の鏡のような存在。ドラフトの目玉となった。
甲子園では投手、打者の二刀流として非凡な才能を見せたが、プロでは遊撃手一本を希望。相思相愛の地元(彼は岐阜県出身)中日の1位指名を受けるという運の良さも見せるなど、名古屋は傍に沸いたものだ。
チームもじっくり育て、本人も目標高く精進重ねる
慌てず、急がず。ドラゴンズも将来のチームを背負っていく選手とするため、2軍でじっくり育てていたようだ。根尾本人の目標設定も高く、真面目に精進してきた。
この2月は巨人との練習試合に2番遊撃で先発し安打を放ったあとは3試合連続安打、3割8分5厘と調子を上げ、開幕1軍が見えてきた。遊撃には名手京田の熱い壁があるが、なんとか乗り越えて欲しいものだ。

新人王がダメなら野球諦め医学部に進学するつもりで
ことしはまだ新人王の資格十分なのが楽しみ。新人王は海外プロリーグに参加した経験がなく、支配下選手に初めて登録されてから5年以内の選手が対象だ。
さらに、投手なら一軍での登板イニング数が30イニング以内、打者は前年までの1軍の打席数が60以内。根尾は1年目の2019年は2試合、昨季は9試合の出場でまだ27打席しか経験していない。
着実に力を付けており、今季大ブレークする可能性は大だ。今年ダメなら医学部に入学し直し、両親や兄妹のように医師を目指すくらいのつもりで頑張って欲しい。
根尾が新人王を獲る活躍をすれば、当然、わがドラゴンズの優勝の目は出てくる。
もりもとなおき