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現役の医師、55%が入学試験の女子差別は『必要』と回答

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理屈ではダメと分かっていても…

私立医科大学を中心に、公平、公正な入学試験が行われていたるか、文部科学省の調査が進んでいるが、昭和大学など一部で不公平な入学試験が慣例化したところもあり、波紋を呼んでいる。

今、問題になっている昭和大学医学部

 

こんな背景の中、東京医科大学の入試で、女子を減点するなど極めて不公平な入試を行っていた問題で、全国の現役の医師を対象にした調査したところ半数以上、55%もの医師が(女子受験生差別は)『必要』と回答していることがわかった。

医療系民間調査会社の調査。653人が回答した。割合は分からないが、もちろん女性医師も調査対象。

医師のホンネの部分について個人的にも注目しましたが、女子を一律減点した対応について55%もの医師が「必要」と回答していました。

67%が"女性医師の増加が医師不足、診療科の偏在に繋がる"と認識

また、3人のうち2人が「女性医師の割合の増加が医師不足や診療科の偏在につながる」と回答。
さらに、「女性医師の割合の増加により現場が回らなくなることが実際に起きている」と答えた医師は44%と「起きていない」の33%を上回りました。

自由回答で目を引いたのが「当直や時間外当番などしない女医でも、男性医師と同じ1名と換算されるので、一緒に働く男性医師の負担は増えるだけ」

「表向きは良くない事だが、現実問題仕方ないのではないか。美容皮膚科医ばかり増えても国民は救えない。理想を語るばかりで現実を直視しないと医療現場は崩壊する」

現場の厳しさからか、東京医大の措置をやむを得ないと考える医師は、結構、いるようだ。

医療改革と入試の公平性確保を

現場の正直な声として今後の医療現場の改善に役立てるべきだ。しかしひとつ言えるのは医療現場の現況と、不適正な入試は全くの別次元の問題。
医療現場の厳しい状況は、友人の医師の話や自分が入院治療した時に一部認識しているから、この調査結果や意見を批判する気はもうとうありません。

しかしながら、入学試験の公平性は絶対、守らなければならないもの。職場環境の改善を怠り、そのしわ寄せを女子学生に押し付けるのは、やはり許されない。

特定の大学だけの話ではなく、全ての医科大で内包する問題でもある。私たちのより良い医療のためにも、良い方向へ向かって欲しい。

もりもと  なおき

  • この記事を書いた人

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森本 尚樹 早稲田大学卒。元新聞記者。約20年間、県議会議員を務めました。現在は福祉関連の会社の参与と在京シンクタンクの研究顧問

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