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癌は100%告知の時代。癌の友人、知人との向き合い方は…

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『昔と今では大きく違ってきた癌患者との向き合い方』

病気療養中の人のお見舞いにはよく行くが、昔から癌になった人のお見舞いは苦手だった。

まだ癌患者への告知が一般的でなかった頃は、癌と死は身近だった。だから友人、知人が癌であることを家族に聞いてしまうと、何となくお見舞いは行きづらかった。
本人と話すとこちらがぎこちなくなり、変に明るく振る舞ったんじゃないかと、病室を出て後悔したこともある。

近年は癌ほぼ100%本人に告知されるから、お見舞いの雰囲気もずいぶん変わった。相手のメンタルにもよるだろうが。

私は5月に胃癌宣告され、直ぐに徳島大学病院で抗がん剤治療が始まった。既にステージ4で転移も見られたことからオペはできず、かなり厳しい病状が私、家族に告げられた。
当初、激しい副作用で危険な時もあったから、友人知人には次第に病状は伝わったようだ。

それでも抗がん剤投与で入院中、また合間の自宅療養中、連日たくさんの方が自宅まで見舞いに来てくれた。
玄関でニット帽をかぶり痩せた私の顔を見るなり、涙ぐんでくれた人が何人もいた。
みんなが様々な思いで会いに来てくれたのが、よく分かった。

その頃、私は肉体的、精神的に最悪の時だった。でも皆さんと力を振り絞って話をしたのは、もう恐らく二度と彼らと会えないかもしれないと思ったからだ。

会いに来てくれた友人知人も後で『実はお別れに行ったんですよ』と、正直に言ってくれる人もいた。ある意味余計にありがたく、嬉しかった。

もちろんまだまだ癌との厳しい戦いは続く。でも少なくとも先日は、2度と行けないと思っていた東京にも行けたし、何より食欲が旺盛だ。
スタートから徳大消化器・移植外科の先生方を全面信頼し、全て任せることができたのは、患者として本当にラッキーで幸せなことだと思う。

知人の中には根拠のない楽観論で慰めてくれる人もいるが、実はこれはあまりありがたくはない。
私はきちんと癌と向き合い、現状と向き合い、今の治療を信頼し、自分なりに頑張ろうと思う。

もちろん治療の合間に簡単にできる良いアドバイスは、ありがたく頂戴している。今は勧められた鍼を気に入ってしているほか、しいたけエキスも飲んでますよ(笑)

私は実は当初、抗がん剤治療は延命治療と変に達観し、自らの死期を数えていた。
しかしこうした考えを払拭し、癌と向き合って闘う今のこの気持ちを強くしてくれたのは、家族であり徳島大学の島田光生教授であり、一番苦しい時の皆さんからの激ましやお見舞いだった。
癌になって気づいたことは本当に多い。今は目指せ手術だ。

もりもとなおき

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森本 尚樹 早稲田大学卒。元新聞記者。約20年間、県議会議員を務めました。現在は福祉関連の会社の参与と在京シンクタンクの研究顧問

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