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白川郷付近の火災で改めて思った首里城の防火態勢について

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白川郷付近の火災は、大事に至らずに本当に良かった

沖縄県那覇市にある首里城の大規模火災の直ぐあとだったから心配したが、同じく世界文化遺産に指定されている岐阜県・白川郷の合掌造りの集落群への類焼がなくて本当に良かった。

焼けたのは重要文化財でもない集落群近くの合掌造りを模した小屋2棟だけだったのは不幸中の幸いだ。

白川郷はことしのGWに訪れたばかりだったので、この小屋も覚えていたから、直ぐに浮かんできた。

しかし合掌造りの中も見学したが、ご存知のように茅葺きに加え、建物は全て燃え易い木でできている。

長い年月を経て内部はカラカラに乾燥しているから、燃えたらひとたまりもないし、直ぐに近くに延焼するだろう。

茅葺き屋根は恐らく空気が乾燥している時なら、火の粉でも類焼する可能性は高い。

首里城火災で思った重文の日頃の防火意識と防火態勢

今回の火災で白川郷の防火態勢についてもニュースでやっていたが、日頃から相当、気をつけているようだ。

集落内には59基もの放水銃があり、いざ火災となったら一斉に放水し、文化遺産を守るという。
年に一度は放水銃の点検を兼ねて訓練をしている。

白川郷の水中銃を使っての防火訓練

重要文化財は国内外からたくさんの観光客を運んでくれる反面、日頃の火災対応に気を遣うのは宿命だ。

首里城は大変、残念で気の毒な火災ではあったが、法律で義務付けされていないとは言え世界遺産にスプリンクラーもないのには驚いた。

また電気の配電盤当たりが火元の可能性があるとのことだが、本当なら日頃の防火意識は大丈夫だったのかと思う。

首里城の不幸な火災を大きな教訓に、全国の重要文化財建築物などでは、なお一層の防火態勢の確立を望みたいものだ。

もりもと  なおき

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森本 尚樹 早稲田大学卒。元新聞記者。約20年間、県議会議員を務めました。現在は福祉関連の会社の参与と在京シンクタンクの研究顧問

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