人口比なら直近1週間のコロナ死者、徳島がトップに
徳島県の感染者は昨年3月以降、累計で1270人となったが、何とこの4月だけで724人58%もが集中した。第4波の感染拡大の凄まじさが浮き彫りになっている。最近の感染者の大半がイギリス型変異株によるものだ。
そしてこの一週間の死者(人口100万人当たり)は全国平均2.7人に対し15.1人で大阪11.7人より多く、間違いなく全国トップ。一般的なコロナ死者率は3.3%で全国5位となっている。行政は命を守ることに全力を!

医師、看護師不足から病床使用率と実態に乖離がある
人口は72万人程度と少なく、絶対数も大きな数字ではない。だから40人台でも怖さが実感できない人も多い。
しかし毎日、この数字に20を掛け算して欲しい。すると東京の人口に換算した恐ろしい数字が出てくる。完全に緊急事態宣言を発出してもおかしくない危機的状況なのだ。
医療の深刻な逼迫もほとんど伝わらない。徳島新聞の県発表を垂れ流しの記事しかり。
感染した老夫婦が1週間も自宅待機を余儀なくされ、悪化してやっと入院することができたとの悲痛な訴えも私のところにあった。徳島ですでにこんなことが起こっていることを市民は知らない。
ベッドがあっても医師や看護師が致命的に少ないから、入院できないのだ。数字上、病床使用率に余裕があっても実質は100%に近い日もあるのだ。
GWに他県との往来を自粛するよう強く発信すべき
お隣大阪、兵庫の酷い状況を見れば徳島も全く楽観は許されない。GWは京阪神との往来を完全に封じるべきだが、県から強い発信がほとんどない。
逆に帰省者には1000人まで県が無料対応するPCR検査を呼びかけてしまったから、帰省に踏み切る人も間違いなく増えるだろう。
厚労省のデータを見ても最後の命綱であるエクモも8台と最下位だ。ホテルでの待機療養者数も何故か約4倍近く水増し発表されていたのも、不信感を募っている。
愛媛県のようにまん延防止等重点措置の適用を、をなぜ知事が要請しないのか、渋っているのかも理解できない。
もりもとなおき