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真の働き方改革は、キツい仕事からの肉体的、精神的解放

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真の働き方改革とは、キツい仕事からの肉体的、精神的解放だと思う


働き方改革が国会で大詰めを迎えているが、まだそんな概念さえない時代ー。

宿直明けでまた宿直とか、仕事でオール(徹夜)の翌日の宿直とかは、若くても相当、キツかった。

宿直の時は、新聞が印刷に回るのが午前1時頃。それから寝てもいいんだけど、昔から枕が変わると寝れない。

広い編集局でひとり本を読んだり電話をしたり、時には"偵察"と称して夜の街へ。

その頃の徳島の歓楽街は午前2時とかでもバリバリに賑わっていて、馴染みの店に。で、朝5時頃、会社に戻り、2〜3時間の仮眠をとりました。

警察無線に縛られて

当時の警察無線はアナログ式。だれでも傍受可能だから若い警察担当記者はどこの社も、いつも携帯受信機を身に付けることを義務づけられていた( 強要されていた)

だからいつ事件が起こっても即、対応ができるので、宿直でも抜け出せた訳です。

だいたいデカい事件が発生した時は、事件を認知した通信司令室や警察署、現場パトからの無線の冒頭、『至急!至急!』と全県の警察無線に、かなり興奮気味に一報が入る。

当然、私たちの携帯無線にも。

だから夜間は警察より現場へ行くのが早かったこともありました。

プレッシャーにも縛られて

まもなく警察無線が一般に悪用され始め、全国の警察はデジタル式に変換。結果、全く傍受できなくなりました。

警察の動きが手に取るように分かる警察無線は便利な反面、私たちにも24時間警戒の緊張感、プレッシャーがありました。

デジタルに替わった時は不便な反面、解放感はハンパなかったですね。

自分のような神経質な者は新聞記者に本当は不向きだったかも。

夜遅く帰宅する時、警察署の捜査の部屋がまだ明々と灯りがともっていても気になるし、検察庁だと尚更。

帰宅後、知り合いの関係者に電話したり、迷惑をかけた覚えがあります。

楽しい仕事でしたが、仕事に肉体も精神もがんじがらめにされた、何年間でした。

記者職も改革から除外するな

今、働き方改革で話題の高度プロフェッショナル制度、"高プロ"みたいなもんでしたね。内容はもちろんプロフェッショナルではありませんでしたが…

私個人の昔話しでしたが、あんな仕事ぶりがまかり通る世の中では、絶対いけません。

もりもと なおき

  • この記事を書いた人

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森本 尚樹 早稲田大学卒。元新聞記者。約20年間、県議会議員を務めました。現在は福祉関連の会社の参与と在京シンクタンクの研究顧問

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