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石原さんの死後、僅か3日目に急逝した西村賢太は後を追ったのか

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『無頼派の芥川賞作家西村賢太の急逝は、石原慎太郎氏の後を追ったものだ』

つい先日、亡くなった石原慎太郎さんの追悼文を読売新聞に書いていた芥川賞作家の西村賢太さんが急死した。石原さんの死からわずか3日後、タクシーの中で倒れたという。

西村さんは芥川賞選考委員だった石原さんが、唯一、誉めた作家だ。その風貌だけじゃなく彼の生い立ちから人生そのものが無頼派だった。
恐らく、石原さんの後を追ったのだろうなと、私は思う。


私は先日、最近の芥川賞や直木賞作家が小粒で、全然、面白みがない。受賞の会見からも何も伝わらないーみたいなことを書いた。
要するに檀一雄や太宰治、坂口安吾のような無頼派が全くいなくなったということを言いたかった。西村は別として。

2011年の芥川賞受賞の際の会見で『連絡こないから風俗に行こうと思ってたけど、行かなくてよかった』と答えたのは、やはり記憶に残る。
中卒〜日雇い労働者というのがまた革命的であり、同じ芥川賞作家、中上健次と同じ匂いがしていた。

私なども学生時代は無頼派の生き方に憧れた。ヤクザ稼業の新聞記者にでもなれば、少しは無頼派を気取れるかなと思ったが、致命的なことがあった。
酒に溺れ、酒場で殴り合いのひとつもするのが無頼派の必須条件だが、私は下戸なのだ。日本酒は飲めない。薄めのウイスキーの水割り3杯が限度では、とても酔っ払って暴れるなど、無理だった。

ひとつ嬉しかったのは10年前、新宿ゴールデン街のバーを母親から継いだという息子さんにこう言われたことだ。
『森本さんは私が少年時代、母の店に集まっていた当時の全共闘の活動家たちと、同じ匂いがします』と。

新宿ゴールデン街は言わずと知れた作家や編集者、売れない役者、そして学生運動で挫折した連中、いわゆる無頼派の溜まり場だった時代がある。
彼の目には、僕からもそんな"文化"や匂いが漂っていたのだとしたら、結構、嬉しい話しではあった。

もりもとなおき

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森本 尚樹 早稲田大学卒。元新聞記者。約20年間、県議会議員を務めました。現在は福祉関連の会社の参与と在京シンクタンクの研究顧問

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