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破天荒なスターがなかなか現れない芥川賞と直木賞

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『スターが全く出ない近年の芥川・直木賞。写真は故・野坂昭如さんと私です』

特に買って読まないからケチをつける資格もない。あくまで個人的意見です。
奇妙なことに近年の芥川賞、直木賞の受賞者から、出版界をしょって立つようなスターが全く出てこない。

受賞会見を聴いても全く魅力を感じないし、話しに興味も感じない。何より大衆に愛されての作家と思うが、記者の質問にきちんと答えない。これまでには答えようとしない人もいたことに不快感さえ持った。

本心なのかカッコつけてるのか。ただの変人なのか。『こういうのって苦手だから』と言って早々に会見を打ち切る作家が、ひじょうに近年、目につくのだ。
まぁ、人を喜ばせるためじゃない。自分の人生のために書いていると言えばそれまでだが、出版不況に拍車をかけるような感じかな。

出版社的にはスターが欲しいだろうし、編集者がもっと介入しスターをつくってもいいんじゃないかとさえ考える。

戦後作家の芥川・直木賞受賞会見や大きな文学賞を獲得した作家を見ると、石原慎太郎はもちろん、三島由紀夫、大江健三郎、開高健、瀬戸内寂聴、丸山才一、五木寛之、村上龍、村上春樹……
こうしたキラ星のごとくの大スター以外にも注目作家は目白押しだった。

とりわけ'60代から'70代は生島治郎、野坂昭如、三好徹、早乙女貢、田辺聖子、高井有一、庄司薫、三田誠広、三木卓、中上健次…など、毎年のようにスターが出た。

そして作品は必ず強烈な自己主張や思想があったし、彼らの言論人としての発言も社会や政治に多大な影響を与えたものだ。

私でもこうして自分が作品を読んだ作家、影響を受けた作家の名前はいくらでも出てくるが、ここ20年は綿矢りさと川上未映子、角田光代、東野圭吾、三浦しおん、池井戸潤くらいしか名前が浮かばない。

受賞者はきちんと記者会見し、その後も社会にインパクトを与える発言を遠慮なくしてもらいたいものだ。オピニオンリーダーになり得るのだから。

(写真=47年前の野坂昭如さんと私です)

もりもとなおき

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森本 尚樹 早稲田大学卒。元新聞記者。約20年間、県議会議員を務めました。現在は福祉関連の会社の参与と在京シンクタンクの研究顧問

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