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破棄予定の給食のパンと牛乳、規則に反し教諭の持ち帰り是か非か?

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残した給食のパン、昔は持ち帰った


学校にそれぞれ流儀があろうが、われわれの時代は給食の残したパンは、自宅に持ち帰らなければならなかった。
ランドセルのポケットの部分に入れ、帰宅して出すのを忘れたら、何日か後にカチカチに乾燥したものが出てきた。

病気で学校を休むと近所のクラスメイトが、給食のパンだけを届けてくれた。私も届けた記憶があるから、それが規則だったのかもしれない。

今は大量に出る給食の残りものの処理にも頭を痛めているというが、われわれはまだ日本が貧しかった時代だ。
食品ロスどころか給食の惣菜もみんなで完食だったような気がする。

廃棄するパンと牛乳、持ち帰った先生を懲戒処分とは

さてこのパンだが残ればどうせ捨てられるのに、先生が持ち帰るのは厳しい処分の対象となるらしい。

昨年末、ネットでも賛否の声があふれたが、大阪府堺市で数年に渡り残った給食のパンと牛乳を無断で自宅に持ち帰っていた男性教諭(62)が、市教育委員会に減給3か月の懲戒処分を受けた。

教諭は昨年6月までの4年間、廃棄予定の給食のパン約1000個と、牛乳約4200本を持ち帰っていた。

勤務先は定時制高校で、給食は生徒が休憩時間に食べるもので全て公費負担。食べなかったり欠席者の分が毎日、10〜30ほど余っていた。

先生は『もったいない』市教委は『窃盗や横領に当たる可能性も』

教諭は『もったいないし廃棄の手間も省けるため』と、説明しているが、市教委は『窃盗や横領に当たる可能性もある』と、判断したようだ。

確かに残ったものは持ち帰ってはならない規則はあった。その意味では規則違反を犯した。
しかしパンと牛乳だ。普通の感覚なら捨てるに忍びない。

いや手がつけられていないパンや牛乳を毎日、何十人分も捨てる感覚の方がおかしいと、私は思う。
教諭はやはりもったいないと考えたんだろう。

実は厳しい処分の背景に過去の深刻な出来事が

実は今回の市教委の厳しい処分の背景には、過去の深刻な出来事がある。

堺市では1996年、給食が原因で病原性大腸菌 O オー157の集団食中毒が発生。児童ら約9500人が 罹患 し4人が死亡した悲痛な事件があった。

これを機に文部省(当時)は翌97年、学校給食衛生管理基準を策定。給食の持ち帰りについて「衛生上の見地から、禁止が望ましい」と明記した。

堺市もこの基準に沿って、持ち帰りを禁止してきた。堺市はこの管理基準ができるきっかけとなった自治体として、われわれ以上に持ち帰りにはナーバスになっているのは当然かもしれない。

やはり規則は規則か。

環境省によると学校給食の食品ロスは年間約2万トン。児童・生徒1人あたりでは年7.1キロにも上るという。

もりもと  なおき

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森本 尚樹 早稲田大学卒。元新聞記者。約20年間、県議会議員を務めました。現在は福祉関連の会社の参与と在京シンクタンクの研究顧問

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