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神戸市職員大卒を高卒と偽りなぜクビか?38年間勤務、退職金も返還

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逆学歴詐称とは

神戸市役所で63才の再任用の労務職員が38年前の採用時、大卒なのに高卒と偽って採用されたとし、懲戒免職処分となったことが話題となっている。
私も質問されたが、
"高卒を大学卒と偽るなら学歴詐称も分かるが、逆のこれがなぜ懲戒免職に当たる不正行為なの?"

という疑問だ。

簡単に言うと採用時の試験に関係する。国も地方も学歴別の採用試験がある。大学院・大学と高卒は全く別の採用枠で試験問題も異なる。
大卒の試験の方がペーパーの問題も難しく、競争率も高くなるのが一般的。だから大卒が高卒枠の試験を受けるのはアンフェアとなる。

当然、この職員は採用試験の時の提出書類、その後の身上書もウソの申告をしてきた訳で、懲戒免職に相当する不正行為だ。

神戸市役所は以前もこうした調査をし、逆学歴詐称していた36人を諭旨免職処分にしたが、その後も11人が発覚。この職員は調査された時もウソをついて切り抜けていたという。

60才で退職し現在は再任用だが、市役所は退職時の退職金の返還も求める。
神戸市役所は市職員組合のヤミ専従問題にやっとメスをいれ、組合役員に一部給与の返還を求めている。

国立大学合格も進学せず、公務員選択する人も

私の知っている公務員でも、国立大学が合格したのに進学せず、高卒枠で公務員を選択した人もいる。
中にはせっかく進学した国立大学を1年で中退し、同じく高卒枠で公務員試験に合格、公務員になるケースも結構、あるようだ。

やはり大卒枠は難しいので、少しでも試験の易しい高卒枠での試験を選ぶのだろう。給与は若干、異なるが、昇進は表向きは関係ないことになっている。
学歴よりも公務員合格を選択するのは、安定した公務員人気の反映でしょうね。

クビになった職員は退職金返還にはショックをうけているかもしれないが、38年間も安定した公務員でいたことには感謝すべきだろう。
私は詐欺同然の行為だったと思う。

もりもと なおき

  • この記事を書いた人

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森本 尚樹 早稲田大学卒。元新聞記者。約20年間、県議会議員を務めました。現在は福祉関連の会社の参与と在京シンクタンクの研究顧問

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