地方出身は"までの人"になりやすい?
最近、よく見かける記事によると『東大までの人』、『東大からの人』がいるらしい。
もちろん後者が良い。素晴らしい頭脳がまた東大で磨かれ、国家国民のために大いに頑張ってくれるんだろう。
逆に東大までの人は受験で全精力を使い果たし、合格発表の日がピーク。その能力がそれ以上、伸びることはなく、ごく平凡な人生になるらしい(別にそれでもいいじゃないかとは、思うが…)
少し以外だったのは、地方の普通の高校から東大へ進学した学生の方が、"東大までの人"になりやすいとか。
井の中の蛙だったことには気付くだろう
高校では飛び抜けて勉強ができ、天才みたいに言われたのに、東大へ入ってまずびっくり。
東京の開成や麻布、筑波大学附属などの有名高校から何十人も100人も東大に来ている連中をみると、アタマは良く、おしゃべりのセンスが良く、なぜか語学が堪能…など。
それだけで田舎の高校生は自信を喪失し、一挙にコンプレックスの塊となり、学問から離れていくという。
井の中の蛙だったことに気付くのか?
田舎の高校生の方が青雲の志を抱いて上京するから、都会の進学校の連中に負ける訳はないと思ったが、どうもそうではなかったということなんだろうか。
徒党を組む都会の学生に、圧倒されるだけ
急逝した徳島の友人の息子さんで東大の理3(医学部)に進学した子がいた。
東大1年の時、大きな賞を獲り、朝日新聞の『人』欄にまで出た。東大でも優秀と言われるほど有名人だったと聞いたから、地方出身でも全く都会の名門高校に負けてない、学生もいる。
今は立派なドクターになっている。
結局、『地方出身者は"東大までの人"が多い』などという偏見に満ちた記事は、大量に東大に進学し徒党を組んでいる名門高校の連中に、少し圧倒されているだけで、コンプレックスではないと、断言しておこう。
もりもと なおき