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私の治療はこれしか残されていなかった〜抗がん剤との付き合い

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末期癌で余命宣告されていた私だが、徳島大学病院消化器外科での素晴らしい治療の甲斐あり、とりあえず現在は癌が消えていることを先日、ご報告した。
少数の友人には早くに伝えていたが、実はこの場で報告するのは数ヶ月ためらっていた。

なぜなら私のように既に手術が叶わず、抗がん剤治療しかない癌患者は多い。しかし、思うように治療効果が出ず苦しんでいる人が圧倒的多数という現実がある。


それを思うと自分には薬が効いたことを、嬉しそうに伝えて良いのか…と、ずいぶん悩み考えてしまった。

実はこの2年余、友人4人を癌で亡くした。肺、肝臓、膵臓の癌だ。いずれも私と同じ末期癌で、抗がん剤治療の甲斐なく…だった。

彼らから『抗がん剤が全然、効かないんだ。ついに打ち切られたよ』との悲痛な連絡は、同じ癌患者として本当に辛かった。

抗がん剤の効き目(奏効率)は癌が半分程度に縮小するものも含めわずか30〜35%とか。

途中打ち切りはもちろん、始めから抗がん剤治療を拒否する人、苦しい副作用で途中で断念する患者も多いと聞く。
さらに困ったことに全国には、医師でありながら、抗がん剤治療を批判、否定する人物もいる(大抵、本とか出している)

私も心配はした。でも考えてみれば世界の超一流薬剤メーカーが社運をかけて研究開発している。
そしてドクターたちも、患者の癌の形態や遺伝子までも調べ、患者に最適なものを選択している。そして合わなければまた別の薬に切り替える。

抗がん剤は臓器別にもたくさんの種類がある。1度目、2度目がダメでも、3度目に巡り合うケースだって普通にあるのだ。
(私は幸い、島田光生教授らチームドクターの選択、判断のおかげで全て良く効いた)

クスリの奏効率35%。3割5分ならプロ野球ならダントツの首位打者だ。
私は途中からそう思って絶対、ヒットを打つつもりで、抗がん剤投与に臨んできた。

そして私のように転移もあり手がつけられない酷い癌でも、とりあえずは消えたのだ。

もちろん、私もまだ再発の可能性もあるが、苦しんでいる多くの癌患者を勇気づける"良い前例"とする為にも、心から全快したいと、思っている。

決して運が良い男じゃない。大学もたくさん落ちたし、選挙に落選もした。5人のうち4人が当たるクジだって、絶対、ハズレを引く。不徳も多々、あった。

今、抗がん剤治療をしている人、これからする人には、

"あいつ(私)でも効いたんだ。自分も必ず効く!"と、1人でも多く確信を持って臨んでくれたらと、心から思う。

もりもとなおき

  • この記事を書いた人

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森本 尚樹 早稲田大学卒。元新聞記者。約20年間、県議会議員を務めました。現在は福祉関連の会社の参与と在京シンクタンクの研究顧問

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