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私の癌と闘う音楽の持つチカラ

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癌が発覚した時、皆んな一様に、『笑顔を忘れずに免疫力をアップしよう』とアドバイスしてくれた。確かに笑顔と免疫力には強い因果関係はあるようだ。

しかし…だ。
今の世の中、そんなに笑ってばかりいられない。毎日、ニュースを観ても腹が立つこと、許せないことが大半だ。
吉本の"お笑い"で笑えという人もいるが、自分にはあの笑いのノリはとても。"ほんこん"とか、不快になる芸人もいるから。

そんな中、私はひたすら音楽を聴いた。
タブレットやiPhoneでYouTubeを検索すれば無限だ。クオリティの高いイヤホンで、起きている時間の多くは大音量で好きな音楽をずっと聴き続けた。

この時間だけは人生があとわずかかもしれないなんて、忘れることができたのだ。

吉田拓郎、伊勢の正やん、猫、ユーミン、天地真理、キャンディーズ、フォークル、あべしーちゃんから石原裕次郎も。


ビートルズからローリングストーンズ、そして昔のグループサウンズも繰り返し聴いていた。美空ひばりや岡林信康は胸に沁みた。

名古屋のシンガーソングライター、高木麻早さんや、猫の常富喜雄先輩らはよく激励のメッセージもくれたから、歌と共にどれだけ励まされたか。

ショパンやモーツァルトやベートーヴェンだって、全て私のモチベーションを最高調にしてくれたのだ。
病院で深夜に聴く長渕のトンボなど、やばいくらいがんへの破壊力を感じた。

自分の全ての闘う細胞がこれら音楽に奮い立ち、胃や肝臓に大きく侵攻した癌細胞と、全力で闘うイメージが湧いたから不思議だ。

音楽の持つ底ヂカラ、ミュージシャンたちの凄さを癌との闘いの中で改めて実感することとなった。

もりもとなおき

  • この記事を書いた人

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森本 尚樹 早稲田大学卒。元新聞記者。約20年間、県議会議員を務めました。現在は福祉関連の会社の参与と在京シンクタンクの研究顧問

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