毎月、届く早稲田学報の最新号は"早稲田バカ"特集だ。 "わせだばか"とは広辞苑にも載っており、『早稲田大学が好きで好きでたまらない人。敬意や愛情を込めた表現として使う』とある。

私はたぶん、そのバカだ。
早稲田の後輩がいたら理屈抜きに嬉しくなるし、活躍するスポーツ選手に早稲田がいれば理屈抜きに応援する。
政治家でも早稲田OBは政党関係なく好きだし、経営者やタレントや作家も同じく。
そして大隈講堂を見たら必ず胸が一杯になるし、パワースポットだし、都の西北の
集まり散じて人は変われど♪
仰は同じき理想の光♪
の部分では涙がじんわりが、お約束だ。


息子などは密かに慶應義塾大学のSFCに憧れ、高2の時、キャンパスの下見にまで行った。模試の志望校にも"慶應"などと書いてるのを見たことがある。
しかしこれも学習塾の早稲田OBであるU先生と結託し『お前は早稲田に行く宿命にある。それ以外の選択肢はない!』と言い含め、強引に私らの後輩にした。
こういう私は受験生の時は、特に志望校じゃなかった。ところが親友の鈴木のマー坊入学をきっかけに訪れ、大隈講堂を見た瞬間、電気が走り一目惚れしてしまったのだ。
受験では政経など5学部受けたが、結局、合格したのは一番、優しかった社会科学部だけ(今の社学は政経に次ぐ高偏差値だ)。

それでも多くのジャーナリストと政治家を排出する岡澤ゼミで学んだ結果、地方紙といえど新聞記者に。
そして県議といえど政治家の端くれにもなり、
まるで"早稲田の権化"か"歩く在野精神"のような人生を歩んできた。

1ミクロンくらいは大隈重信先生や石橋湛山、青成飄吉や伊吹信介、五木寛之や吉永小百合さんらのDNAが流れているんだと、勝手に思っている。
わが人生劇場万歳!
もりもとなおき