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私立医大不正入試。附属病院運営の背景を考えれば、男女別枠の入試を

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女子差別は明らかな不正、放置はできない

私立大学医学部や私立医大が不正入試で揺れている。
文部科学省のこれまでの調査では、公平公正であるべき入学試験で
▽女子受験生だけ点数を引いた(4大学)
▽浪人にハンディをつけた(7大学)
▽地元出身、卒業生に親族がいる者を優遇した(3大学)

こんなことを合否判定に加味したらこれは明らかな不正だろう。

 

まあ、ごくごく一部の大学を除き、多額の寄付金を要望し、それも合否の重要なカギを握る訳だから、同じように不公平な話だが、これはとりあえず置いて置く。

 

不正入試は附属病院の運営事情も。無視できない

どの大学も文科省に指導され、改革案をまとめていくんだろうが、それで後々、大学病院がきちんと運営できるのだろうか。

やはり大学病院といえば地域社会、あるいは重篤な患者のために存在する重要な機関病院だ。
例えば不正を犯してまで、危険を犯してまで優秀な一部の女子を排除し、女子の合格者を抑制したのは、それなりに理由があったはずだ。
病院運営に関わる重要な問題が背後にある訳で、入試改革だけでそれは直ぐに解決できるんだろうか?

今後、公平な試験の結果、合格者の7割、8割が女子となった場合、その大学の附属病院は運営できるかと、いうことだ。

 

男女を別枠の定員で、公平な試験を

先日もブログに書いたが現役医師を対象にした医療系民間調査会社の調査では、女子を一律減点した対応について55%もの医師(女医も含む)が「必要」と回答。
また、3人のうち2人が「女性医師の割合の増加が医師不足や診療科の偏在につながっている」とした。

男女の体力的な問題もあり、女医の選択する診療科も偏在はある。結婚、出産で途中、休職することも当然だ。これらは昔に解決しておくべき課題だった。

話しは戻るが、だから入試で女子にハンディをつけることは断じて正当化はできない。

私は公正さを期するために入学試験は男女別々の定員ですべきと考える。それも将来、医師となった場合の希望診療科などの調査をきちんとした上で、男女の定員を定めたら良いのでは。
こうした方がよほど公平な入試となるのは間違いない。
二浪以上を差別するのは論外だ。

あと、寄付金で合否が決まる問題も私立大学医学部の入試を語る上で避けては通れない。今後の議論を待ちたい。

もりもと なおき

  • この記事を書いた人

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森本 尚樹 早稲田大学卒。元新聞記者。約20年間、県議会議員を務めました。現在は福祉関連の会社の参与と在京シンクタンクの研究顧問

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